前々回、前回は、エントリーシートの『自己PRに関する設問』(長所、強み/ガクチカ/成長できたこと)の作成法をお話しさせて頂きました。
記事を手がかりに、「下書き」「推敲」を重ねれば、必ず満足のいく文章が完成するはずです!
焦らず、じっくり取り組んで頂きたいと思います!!
以降の記事では、エントリーシートのもう一つの大問である『志望動機に関する設問』の作成法を解説していきます。
まず今回は、『志望動機』作成前に知っておいて頂きたい基礎知識や作成の事前準備の方法を、できるだけ丁寧にお話しさせて頂きます!
恋の三段論法💛
お元気そうで何よりだわ!!
あれから毎日、あひゞき(逢引き)して、一緒にエントリーシートを作成してますから💛💛
今は、友達以上、恋人未満って感じかしら!!
私にとっては、まさにミッション・インポッシブルですね・・・
どのあたりが、ミッション・インポッシブルなのかしら??
頑張って【下書き】と【推敲】を繰り返してるんですけど、いい文章が全く書けないんですよね・・・
けれども大丈夫よ!
上手くいかない時にやるべきことは、たった「一つ」しかないんだから♪
今やるべきことは、「基本」に立ち返ることよ!
煮詰まった時やスランプの時は、「基本」ができていないことが多いのよ!!
だから、一回リセットして「基本」をおさえ直せば、きっといい恋文が書けると思うわ!!!
先生、恋文の書き方の「基本」、早速伝授して下さい!!!
エントリーシートの『志望動機』の基本を解説するという当記事の趣旨からどんどん離れていっているような気がしますが、まずは恋文の話にお付き合い頂けると幸いです。
以下のAとBが、おさえるべき「基本」ね!!
恋文では、自分と相手がマッチしてる(かみ合ってる)ってことを、最低限伝えられれば、それでOKなのよ!!
おっしゃりたいことは何となく分かるんですけど・・・、
ちょっとイメージしづらいかもです・・・
じゃあ、以下の例文を見てみて!!
A.自分が求めるものを『相手』が持っていることを伝える
(2)あなたは、「こういう特徴」を持っている!!
(3)だから、私は「あなた」と付き合いたいんです!!!
B.相手が求めるものを『自分』が持っていることを伝える
(2)私には、「こういう特徴」がある!!
(3)だから、私は「あなたの求める女性」とピッタリんです!!!
「自分の求めるものと相手が一致してること」と「相手の求めるものと自分が一致してること」を文章で伝えるって、こ~いうことだったんですね!!
よ~く、覚えておいてね!!
ところで、AとBの文章で、何か気づいたことはあるかしら?
私はこれを、『恋の三段論法』って呼んでいるの!!
これ早速、メモらせて頂きますっ!!!
エントリーシートとは企業への『恋文』である!
恋文でおさえて頂きたい基本ポイントは、
A.自分が求めるものを『相手』が持っていることを伝える
B.相手が求めるものを『自分』が持っていることを伝える
ということでしたが、これは、エントリーシートの『志望動機に関する設問』にもピタリと当てはまります。
先ほどのAとBの例文ですが、文中の言葉を
という形に置き換えて、文章を作り直してみたいと思います。
C.自分が求めるものを『志望企業や志望職種』が持っていることを伝える
(2)志望企業や志望職種には、「○○という特徴」がある!!
(3) だから、志望企業や志望職種は、「私の求めるもの」とピッタリなんです!!!
D.志望企業や志望職種が求めるものを『自分』が持っていることを伝える
(2)私は、企業理念と同じ「○○という価値観」と、職種で求められる「○○という特性」を持っている。
(3)だから、私は「志望企業/志望職種の求める人材」とピッタリなんです!!!
実は、上記C・Dが「志望動機の基本の文章」になります!
「恋文の基本の文章」と「志望動機の基本の文章」がピッタリ対応していることを、お分かり頂けたかと思います!!
ホントにピッタリ対応してますね!!
だから、ピッタリ対応しているの!!
恋文もエントリーシートの志望動機も、「三段論法」の形式で書けば、しっくりハマるってことなの!!!
マジでございます!
例えば、エントリーシートでよく出題される「企業への志望動機」「職種への志望動機」ですが、恋の三段論法を踏まえ、下記の形式で書いて頂ければ、ドンピシャでハマる文章を作成することが可能です!!
<企業への志望動機>
三段論法の内容 | ESの実際の文章 |
【C.自分が求めるものを「志望企業」が持っていることを伝える】 ・私は、「○○な企業」に就職したいと思っている! ・志望企業には、私が求める「○○という特徴」がある!! | ①志望理由 私は、○○という働き方がしたいと考え、就職活動を行っています。 貴社を志望する理由は、○○です。 貴社の○○に魅力を感じています。 |
【D.志望企業が求めるものを「自分」が持っていることを伝える】 ・志望企業は、「○○という企業理念」に共感できる人材を求めている! ・私は、志望企業の企業理念と同じ「○○という価値観」を持っている!! | ②求める人材像との一致 私は○○という価値観を持っており、貴社の企業理念に共感できたことも志望理由の一つです。 |
【結論】 ・私が求めるものが志望企業にはあり、志望企業が求めるものが私にはある(つまり相性ピッタリである)!!! | ③決意表明・今後の抱負 だから私は、貴社に入社したいんです。 だから私は、貴社で活躍できる(頑張れる)と思います。 |
<職種への志望動機>
三段論法の内容 | ESの実際の文章 |
【C.自分が求めるものを「志望職種」が持っていることを伝える】 ・私は、「○○という仕事」をしたいと思っている! ・志望職種には、私が求める「○○という特徴」がある!! | ①志望理由 私の志望職種は、○○です。 職種を志望する理由は、○○です。 志望職種の○○に魅力を感じています。 |
【D.志望職種が求めるものを自分が持っていることを伝える】 ・志望職種では、「○○という特性」が求められる! ・私は、志望職種で求められる「○○という特性」を持っている!! | ②求める人材像との一致 私の強みは、○○であり、この強みを活かせる仕事であることも大きな理由です。 |
【結論】 ・私が求める特徴を志望職種は持っていると同時に、志望職種が求める特性を私は持っている(つまり相性ピッタリである)!!! | ③決意表明・今後の抱負 だから私は、この職種をやりたいんです。 だから私は、この職種で貴社に貢献できる(頑張れる)と思う。 |
「志望動機」も、「恋文」同様、三段論法(①②③)で書けばいいんですね!!
私が「恋文」=「エントリーシート」って言ってた意味、理解できたかしら?
ってことは、これを踏まえれば、「恋文」もエントリーシートの「志望動機」も攻略できるってことですよね??
恋文も、志望動機も、同じ事がらを同じ文章構成で伝えれば、上手くいく!
ここまでご理解頂けましたでしょうか?
『志望動機』のポイントを押さえよう!
では、ここからは、『志望動機』を作成する上で必須の基礎知識を解説させて頂きます。
志望動機の重要性
エントリーシート 第3回でも解説した通り、『自己PR』と『志望動機』は、エントリーシートの両輪を成しています(↓)。
B『志望動機』・・・企業への志望動機、職種への志望動機、将来ビジョン・キャリアデザイン
『自己PR』と『志望動機』、どちらの方が大切ですか?
学生さんからよく質問を受けます。
『自己PR』『志望動機』の両方とも大切としか、答えようがありません。
ただし、ウェイト(重み)が異なっています。
書類選考では、『自己PR』よりも、『志望動機』に重きを置いて、評価がおこなわれます。
具体的には、
自己PR4:志望動機6
ぐらいの割合で、志望動機の方がウェイトが高くなっているのです。
それゆえ、せっかくいい『自己PR』が完成しても、『志望動機』がしっかり書けていなければ、書類選考を突破することはできません。
逆に言うと、『自己PR』が若干力不足であったとしても、『志望動機』がしっかり書けていれば、書類選考を突破することが可能なのです。
では、なぜ企業は、『自己PR』よりも『志望動機』を重視する傾向にあるのでしょうか?
当然のことながら、企業は、採用活動を通じて、「自社の利益」に貢献できる人材を確保したいと思っています。
しかし、新卒採用が「ポテンシャル」採用と呼ばれていることから分かるように、企業は、新卒生が現時点で貢献できる能力ではなく、「将来的に貢献できるであろう能力」に期待して、学生を採用するのです。
学生の段階で、社会人として必要な能力やスキルを既に持っている人は、「ほとんどいない」といってよいでしょう。
それゆえ、就職活動では、現在の能力やスキルをアピールすることよりも、能力の土台となる「考え方」や「姿勢」、「熱意」をアピールすることが有効となってきます。
そして、その「考え方」や「姿勢」、「熱意」をアピールする手段が『志望動機』となってくるのです。
『志望動機』の持つ重要性やウェイトの高さ、ご理解頂けたのではないでしょうか?
おそらく、企業側は、「熱意が高い就活生は、入社後、企業に貢献し、活躍してくれる」っていう裏付けのようなものを持っているワケよね!!
だから、「熱意」を表す『志望動機』を重視するってことじゃないかなぁ・・・
『志望動機』の重要性、よ~く理解できました!!
実は「差」がつく『志望動機』
『志望動機』のウェイトの高さに加えて、もう一点、お伝えしたいことがあります。
それは、『志望動機』の出来栄えは、就活生により、「大きな差」がつきやすいということです。
「よく知っている自分」の特徴を分析して、それを文章化する『自己PR』に比べ、「未知の存在」である企業への思いや熱意を綴らなければならない『志望動機』は、非常に高度で難しい設問と言えます。
さらに、『志望動機』作成には、自己分析に加え、業界・業種研究、職種研究、企業研究が必須となってきます(下図参照)。
これらの作業に多くの時間を要することは、当ブログの「業界研究」の記事でも紹介した通りです。
結果として、業界研究をしっかり行った学生とそうでない学生で、『志望動機』の内容に顕著な違いが生じ、それが書類選考の「合否」を左右する大きな要因となっているのです。
何だか、作成するのがオックウになってきました・・・
このブログの「業界研究」をしっかり読んで、課題のワークシートを行えば、自信をもって『志望動機』が作成できるわよ!!
けど、私も、記事を読んで、勉強し直します!
今からでも、間に合いますよね?
よしっ、私、頑張るんで、『志望動機』についてもっと教えて下さい!!!
志望動機の出題内容
『志望動機』の2大設問は、「❶企業への志望動機」、「❷職種への志望動機」になります。
またこれらに関連して、「❸将来ビジョンやキャリアデザイン」に関する出題も、近年頻出傾向にあります。
以下が『志望動機』に関する設問の典型例になります。
❶企業への志望動機
・当社を選ぶ理由は、何ですか?
・あなたが当社で取り組みたいことは、何ですか?
❷職種への志望動機
・あなたの希望部署は、何ですか?
・○○職にかけるあなたの思い(意気込み)を教えて下さい。
❸将来ビジョンやキャリアデザイン
・仕事での5年後、10年後の目標は何ですか?
・あなたの夢は何ですか?
経験したことのない、未知の仕事に対する思いや考えを書くわけですもんね・・・
志望動機を作成する前に、まずおさえるべきポイントって、ど~いうことなんですか?
読者のみなさんにおかれましては、『志望動機』作成前に、下記の4点がクリアできているか、よ~くご確認頂ければと思います。
✅自分がやりたいことと志望企業の業務内容が一致している
✅その仕事に対して、自分らしさ(人がら・人間性、能力、適性)が活かせそうである
✅他社以上に、その企業に魅力を感じている
「自己分析」と「業界研究」が補強できれば、『志望動機』に書く内容(ネタ)もおのずと定まってくるわ!!
それが『志望動機』作成の事前準備作業なんですね!!
具体的な方法、早速、レクチャーして下さい!!!
『志望動機』の事前準備を行おう!
もう一度、こちらの図をご覧下さい。
『志望動機』を作成するためには、「自己理解」と「相手理解(企業理解や職種理解)」が必要になります。
自己理解は、相手(志望企業や志望職種)が求めるものを「自分」が持っていることを伝える際、重要な役割を演じます。
一方、相手理解は、自分が求めるものを相手(志望企業や志望職種)が持っていることを確認する際、重要な役割を果たします。
以下、自己理解と相手理解の方法を解説させて頂きます。
自己理解をESにつなげよう!
エントリーシート 第4回でお話ししたやり方を用いれば、自己理解に関わるネタを収集し、整理することができます。
当該記事の内容を、ダイジェストで紹介させて頂きます。
性格特性について
自分の性格や人がらを知る方法として、 第4回では、
- ビッグファイブプラス
- 新たな肯定的特徴の発見
- リフレーミング
- リクナビグッドポイント診断
を紹介いたしました。
これらの自己分析を行い、自分の「長所、強み」を発見したら、それを裏付ける「エピソード」も必ず列挙するようにして下さい。
「エピソード」は、長所、強みを支える『根拠』の役割を果たしますので、あなたらしさをよりよく表す経験をチョイスされて下さい。
能力・適性について
ビジネスで必要とされる能力や適性を自分が持っているかを診断するツールとして、第4回では、
- キミスカ適性
- AnalyzeU+(アナライズユープラス)
を紹介しました。
『志望動機』を作成する上で特にオススメしたいのが、AnalyzeU+になります。
AnalyzeU+では、「社会人基礎力」「次世代リーダー力」といった、社会人として活躍していく上で必要となる能力やスキルを有しているかを判定することができます。
これらの診断結果を上手く活用することで、志望企業が求めるものを「自分」が持っていることを、より効果的に伝えることができるのではないでしょうか?
私は、そ~いう趣味ないです!!
どっちかって言うと、シュッとした草食系が好きです💛
例えばさぁ、あなたに言い寄ってくる男子が「俺の筋肉自慢」してきたら、どうするかしら??
だって、私、そ~いうの求めてないですもん!
企業が「求めていないもの」をアピールしてもダメだってことですね!!
『志望動機』では、仕事に役立つもの、仕事につながるものをアピールしてね!!
合点がいきました!!!
相手理解をESにつなげよう!
相手理解(企業理解、職種理解)のためには、業界研究が必要不可欠です。
まずは志望する業界・業種について理解を深め、それを企業研究や職種研究につなげていきましょう。
業界研究の基礎知識を復習しよう!
これらの用語の「意味」を正しく理解されていますか?
用語を正しく理解しないまま志望動機を作成すると、曖昧で見当はずれな内容になりかねません。
理解が不十分な方は、当ブログの業界研究 第2回をご一読されることをオススメいたします!
まずは業界・業種・業態・職種の意味をしっかり理解してほしいかな・・・
Table1 主要8業種に基づく業界分類表
主要8業種 | 各業界 |
①メーカー | 食品・農林・水産 |
建設・住宅・インテリア | |
繊維・化学・薬品・化粧品 | |
鉄鋼・金属・鉱業 | |
機械・プラント | |
電子・電気機器 | |
自動車・輸送用機器 | |
精密・医療機器 | |
印刷・事務機器関連 | |
スポーツ・玩具 | |
その他メーカー | |
②商 社 | 総合商社 |
専門商社 | |
③小 売 | 百貨店・スーパー |
コンビニ | |
専門店 | |
④金 融 | 銀行・証券 |
クレジット | |
信販・リース | |
その他金融 | |
生保・損保 | |
⑤サービス・インフラ | 不動産 |
鉄道・航空・運輸・物流 | |
電力・ガス・エネルギー | |
フードサービス | |
ホテル・旅行 | |
医療・福祉 | |
アミューズメント・レジャー | |
その他サービス | |
コンサルティング・調査 | |
人材サービス | |
教育 | |
⑥ソフトウエア | ソフトウエア |
インターネット | |
通信 | |
⑦広告・出版・マスコミ | 放送 |
新聞 | |
出版 | |
広告 | |
⑧官公庁・公社・団体 | 公社・団体 |
官公庁 | |
<参考文献>https://shinsotsu.mynavi-agent.jp/knowhow/article/industry-list.html |
まずは、以下の表を見て、自分のやりたい仕事がどのように分類されているかを確認してね!!
Table2 プロフィット部門の業種一覧
業界 | 業種 | 内容 |
製造 | 研究 | 商品の機能や技術をよりよくするアイデアを生み出す |
企画開発 | 研究により生み出されたアイデアを形にする | |
生産調達 | 原材料を仕入れ、製品を作る | |
営業販促 | 商品をお客に売る | |
流通 | 店舗企画 | お店を立ち上げる |
仕入れ物流 | 仕入れ先とそのルートを確保する | |
販売販促 | お店での販売を行う | |
営業 | 法人向けの営業を担当する | |
サービス | インフラ技術 | サービス提供のための基盤や技術を開発する |
サービス企画 | 提供するサービスを考える | |
サービス提供 | 現場でサービスを提供、運用する | |
営業販促 | サービスをお客に売り込む |
Table3 バックエンド部門の業種一覧
職種 | 内容 |
経理 | 出入金管理と資金計画立案に携わる業務を行う |
総務 | 各事業部の業務遂行に必要となる支援を全般的に行う |
人事 | 人材の獲得、育成、評価に関わる業務を行う |
情報システム | 業務アプリケーションの開発、運用を行う |
経営企画 | 企業経営の方向性や新規事業育成に関する業務を担当する |
法務 | 企業経営に関する法律業務を担当する |
国際 | 海外進出、海外展開に関わる業務を行う |
秘書室 | 経営陣のスケジュール管理や社内外のコミュニケーション業務のサポートを行う |
その他、一部の業界では「WEB管理」「倉庫」「コールセンター」というバックエンド部門を配置している。 |
企業研究を深めよう!
企業研究については、業界研究 第7回で取り上げさせて頂きました。
- 『四季報オンライン』『就職四季報』
- 企業WEBサイト
が情報収集のメインソースになってきます。
上記に加え、就活ナビサイト、合同企業説明会、OB・OG訪問を活用すると、さらに効果的に企業研究を進めることできると思います。
リクナビ、マイナビ、キャリタス就活、あさがくナビが大手サイトになります。
大手サイトは、会員登録をしておけば、エントリー時の入力を省略できる企業が多くありますし、エントリーした企業以外からのお知らせを受信することもできます。
ただし、大手サイトは、企業よりの情報(企業にとって好ましい情報)しか掲載されていないというデメリットも指摘されています。
大手サイトに掲載された情報を無批判に信じるのではなく、多角的に情報を集め、情報の真偽を慎重に吟味、検証する姿勢を持つようにしましょう。
合同企業説明会では、多数の企業が1か所の会場に集まり、企業や採用のPRをします。
求人票だけでは知ることのできないリアルな情報や雰囲気を目と耳で確かめることができますし、「将来性のある企業」や「隠れた優良実力企業」との出会いも期待できると思います。企業の採用担当者と直接コミュニケーションを取れる機会に恵まれることも、合同企業説明会の大きなメリットと言えるでしょう。
業界研究で得た知識が正しいかどうかを検証する有効な方法として、OB・OG訪問があげられます。
自分の求めているものが企業にあるのか、企業が就活生に求めているものは何であるのか、率直な質問をぶつけてみましょう。
志望度が高い企業では、若手社員(1~3年目)、中堅社員(4~14年目)、ベテラン社員(15年以上)と、幅広い年代の人に話を伺うとよいでしょう。
企業情報を入手できるだけでなく、コミュニケーション能力の向上や面接の練習になることも期待できます。
なかなか、『志望動機』の作成に入れそうにないです・・・
上記のことを完璧にこなせる人なんて、ほとんどいないんだから!!
足りない部分は、情報をアップデートしてあげればいいんですね!
何か、安心しました!!
お願いしま~す!!!
「企業・職種研究」をまとめよう!
せっかく企業研究や職種研究に時間を割いても、それをまとめなければ、全く持って意味がありません。
それゆえ、研究で得た情報をエントリーシートに活用できる形に「整理し直す」ことが極めて重要になってきます。
以下、企業研究と職種研究の「情報整理法」を紹介いたします!
企業研究の超整理法
業界研究 第7回で、志望企業の重要情報をリサーチしてまとめる以下の課題を行いましたが、覚えていらっしゃいますでしょうか?
(2)最後に調べて分かったことや、あなたの感想を書いて完成です!
上記をまだやっていない方は、まずこの再掲課題をやられることをオススメいたします。
再掲課題が終わった方は、企業研究の総仕上げとして、次の課題にチャレンジしてみて下さい。
この課題ができれば、すぐにでも「企業への志望動機」の作成作業に移れるはずです!
(2)志望企業に「興味を持ったきっかけや理由」、志望企業の「独自性や優れている点」「社内制度や社員教育の特徴」「顧客満足への取り組み」「社会貢献の取り組み」「社風」「社長からのメッセージで強調されていた点」「印象に残った先輩社員のコメント」「中長期ビジョン」をワークシートの表にまとめていって下さい。
*分からない項目はとばし、後から調べ直すようにして下さい。
いずれも大切な項目ですが、とりわけ『社長からのメッセージ』『先輩社員のコメント』は、企業WEBサイトでしっかりリサーチするようにして下さい。
『社長からのメッセージ』の中には、企業の強みや特徴、今後の方向性、どんな人材を求めているかに関するヒントがちりばめられています。
以下は、TOYOTAのトップメッセージのページですが、豊田章男社長の経営にかける情熱をうかがい知ることができるかと思います。
また「先輩社員のコメント」を読むと、この企業で働くことのメリット、仕事のやりがいなどをリアルに感じ取ることができるのではないでしょうか?
以下は、ロート製薬のPEOPLE & WORKのページですが、若手社員たちが入社を決めた理由、仕事の楽しさ、働くことでの学びや成長、今後成長したいことなどが分かるのではないかと思います。
「社長からのメッセージ」「先輩社員のコメント」を読むことで、“企業側が求めているものは何であるのか”、“自分が求めているものが企業の中にあるのか”を理解することができます。
明確で説得力のある『志望動機』を作成する上で必須の知識となりますので、必ずチェックされるようにして下さい♪
職種研究の超整理法
職種研究については、業界研究 第4回の課題をやって頂ければ、情報の整理がしっかりできると思います。
以下、再掲いたします。
(2)ピックアップした職種のページをよく読み、分かったことをワークシートにまとめていきます(ワークシートは下記よりダウンロードできます)。
ここでは、
・職種名、仕事の内容、どのような能力が求められるのか?、
・仕事の魅力や興味深い点は?、
・自分に向いていると思うか?、自分にできそうだと思うか?、
・自分にとって面白い仕事かどうか?
の項目を記入してみましょう。
この課題では、情報源として『doda職種図鑑』を使っていますが、企業WEBサイトに掲載されている「先輩社員のコメント」を読んでみても、大変参考になると思います。
上記の課題が終わった人は、職種研究の総仕上げとして、次の課題に取り組んでみて下さい。
(2)その職種をやるときに活かせる自分の長所、強み、経験等を列挙して下さい。
*エントリーシートにおける“長所、強み”については、第4回、第5回で扱っています。
*自己分析がまだ終わられていない方は、当ブログの自己分析もご一読下さいませ。
課題のポイントは、ズバリ何ですか??
あとね、企業や職種に「共感」できるかどうかも大切だと思うわ!!
じゃあ、企業や職種に対して「共感できること」もメモしておくと、『志望動機』作成の時、役立ちそうですよね!!
いずれにしても、再掲課題と今回の課題をやってもらえば、「企業が求めるもの」「自分が求めるもの」「それらが一致しているかどうか」が分かると思うわ!!
課題、明日までに必ずやってきますね!!!
再掲課題と今回の課題は、『志望動機』作成のネタ(材料)の役割を担います。
まっさらの状態からいきなり『志望動機』を書くことは容易ではありませんが、上記の課題をこなして頂ければ、そこで得られた成果に基づき、着実に『志望動機』を作成することが可能です。
少々、面倒くさい作業ですが、これらの課題をしっかりやっておくと、効率よく『志望動機』を作成することができるはずです!
急がば回れ
と思って、課題に取り組んでほしいと思います♪
今回は、ここまでとさせて頂きます。
次回は、『企業への志望動機』の具体的作成法を解説させて頂きます。
最後までお読み頂き、本当に有難うございました。
まとめ
>> 08.「企業への志望動機」を作成しよう!
<< 06.『自己PR』の「ガクチカ」「成長できたこと」を作成しよう!
- <引用・参考文献>
キャリアデザインプロジェクト (2019) 内定勝者 私たちはこう言った!こう書いた! 合格実例集&セオリー PHP研究所
岡茂信 (2020) 内定獲得のメソッド エントリーシート 完全突破塾 (株)マイナビ出版