面接対策を全10回に渡り解説していく当ブログ。
前回は、面接の二大質問の一つ『自己PR』の攻略法を扱いましたよね♪
今回は、二大質問のもう一つ『志望動機』の攻略法をお話しさせて頂きます♬
- 1 プロポーズ大作戦💛
- 2 志望動機を制する者が就活を制す!
- 3 志望動機の頻出20問をおさえよう!
- 3.1 1.当社を知ったきっかけは何ですか?
- 3.2 2.当社の印象を教えて下さい
- 3.3 3.志望動機を教えて下さい/なぜ当社に応募しようと思いましたか?
- 3.4 4.当社の経営姿勢についてどう思いますか?
- 3.5 5.当社の事業についてどの程度知っていますか?
- 3.6 6.当社の製品やサービスについてどう感じていますか?
- 3.7 7.この業界に興味をもったきっかけは何ですか?
- 3.8 8.業界の現状をどのようにとらえていますか?
- 3.9 9.あなたが企業を選ぶ基準は何ですか?
- 3.10 10.大学の専攻と関係ない仕事を選んだのはなぜですか?
- 3.11 11.あなたにとって就職とは何ですか?
- 3.12 12.入社後に担当したい仕事は何ですか?
- 3.13 13.身につけたい能力や知識はありますか?
- 3.14 14.当社にどのような貢献ができますか?/あなたが入社したら当社にどんなメリットがありますか?
- 3.15 15.将来の夢は何ですか?
- 3.16 16.3年後、どんな仕事をしたいですか?/10年後、どういう人物になっていたいですか?
- 3.17 17.ほかにどのような会社を受けていますか?
- 3.18 18.当社は第一志望ですか?
- 3.19 19.本当に当社に入りたいですか?
- 3.20 20.何か言いたいことはありますか?/最後に質問はありますか?
- 4 まとめ
プロポーズ大作戦💛
その何か言いたげな顔・・・、
もしかして、質問があるのかしら?
今日はプロポーズの方法💛を教えてほしいんです!!!
前回から、展開早くない??
結構、切羽詰まってるんで、お知恵をお借りしたいんですけど???
相手に求めるばかりの関係は長続きしないわ!
お互いが与え与えられる、「ウィンウィンの関係」になりたいってことを意志表明する必要があると思うわ!!
ところで、結婚しても仕事は続けるのかしら??
何、言っているんですか??
私、採用面接の「志望動機」の答え方を質問してるんですけど・・・
話が全く見えないんだけど???
けど、さっき私が言ったこと、あながち間違ってないと思うわよ♪
「企業に対して、何ができるのか?」を明示しなければ、面接官に振り向いてもらえないと思うわよ♪
私、志望企業にマジプロポーズをしたいんです!!
私に一撃必殺の志望動機の答え方を伝授して頂けませんか??
分かったわ!!
今から一緒にやっていきましょう!!!
志望動機を制する者が就活を制す!
志望動機に関する質問で面接官が知りたいこと
採用面接の最重要質問とも言われる『志望動機』。
下表の通り、志望動機に関する質問は多岐に渡っていますよね♪
具体的な質問例 | |
A.自己PRに関する質問 | 自己紹介、自己PR、能力、価値観、勉学・資格取得、部活・サークル活動、アルバイト、ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)等 |
B.志望動機に関する質問 | 志望動機(業界、職種、企業)、仕事観、将来ビジョン・キャリアデザイン等 |
個々の質問内容は後述しますが、志望動機に関する質問を通じて企業側が知りたいことは、以下の3点に集約されます。
面接では志願者の意図を探るため、手を変え品を変え種々の質問がされますが、上記3つが面接官にきちんと伝われば、落とされることはまずありません。
逆に言うと、これら3つが伝わらなければ、どんなに優秀な志願者であろうとも、内定を勝ち取ることは、決してできないのです。
(a)(b)(c)に対する回答が採用の如何を左右するといっても過言ではありませんので、説得力にあふれる回答ができるよう、しっかりとした事前準備を行われて下さいね♪
「自分の言葉」で語ることの重要性
前回の『自己PR』では、あなた自身の人間性が問われましたよね♪
一方、『志望動機』では、あなたの志望企業や仕事への考え方や姿勢、気持ちが問われます。
業界研究や企業研究を綿密に行うことは大切ですが、聞きかじった知識をただ説明したり、企業の表面的な部分を褒めるだけの回答では、面接官の心には響きません。
業界や企業について、知識として得たことをあなたなりにかみくだき、『あなたらしい言葉』で表現できるよう、創意工夫を行って下さいね♬
志望動機の事前準備法
面接では、エントリーシートの志望動機を忠実に述べることが最低限求められます。
まずは、エントリーシートをじっくり読み込み、内容を頭にしっかりインプットしていきましょう!
エントリーシートの内容を補強したい場合は、もう一度、業界・業種、職種、企業について、時間が許す範囲で調べ直してみて下さい!!
企業ウェブサイトにされた「企業情報」「社長メッセージ」「先輩社員からのメッセージ」に加え、インターンシップやOB・OG訪問で得た情報を面接での回答に活用するのも、非常によいやり方だと思います。
エントリーシートの記載内容にプラスαの情報を付け加え、それを自分の言葉で語ることができた時、あなたは内定獲得に大きく前進できるはずです!!!
志望動機の頻出20問をおさえよう!
ではここからは、よくある志望動機に関する質問とその質問意図、回答例を紹介してきますね♪
1.当社を知ったきっかけは何ですか?
・どのような就活をしているのか?
・自社への関心度はどの程度か?
志望動機を尋ねるにあたっての「ウォーミングアップ」的な質問です。
深い意図はありませんので、素直に答えて問題ありません♪
きっかけだけでなく、志望企業のどこに興味・関心を持ったのかも述べられるとなおよいと思います♬
2.当社の印象を教えて下さい
・自社へ高い関心を持っているか?
・自社について深く調べられているか?
前述1の質問と同様、「ウォーミングアップ」的な答えやすい質問になります。
あなたの率直な印象を答えつつも、企業研究をしっかり行っていることをアピールし、他の志願者と差別化を図りましょう!
「将来性がある」「いい印象がある」といった抽象的な答えではなく、できるだけ具体的に答えた方が面接官の印象がイイと思うわよ♬
曖昧な答え方にならないよう、しっかり説明したいと思います!!
ウォーミングアップ的なその他の質問としては、
「企業説明会には参加しましたか?」
「当社のインターンシップには参加しました?」
といったものが挙げられます。
前者については、説明会参加の有無だけでなく、どの部分に興味・関心をもったり、共感したのかを具体的に説明するよう、心がけて下さい!
後者については、インターンシップ体験が企業理解にどのように役立ったのか、どのような学びを得たのかを述べると、面接官からの評価がグッと高まるものと考えます!!
3.志望動機を教えて下さい/なぜ当社に応募しようと思いましたか?
・入社意欲、仕事への意欲が高いか?
・イメージだけで企業や職種を選んでいないか?
基本中の基本の質問ですが、最も注意が必要な質問になってきます。
エントリーシートをベースにして、
- この業界、業種に興味を持ったのはなぜなのか?
- 同業他社ではなく、なぜ当社を志望したのか?
- この企業で何をやりたいのか?
- やりたいことに対して、自分の特徴がどのように活かせるのか?
が確実に伝わるように、論理的に話を組み立てましょう!
それぞれを個別に聞かれることもあるんですか??
だから、「業界への志望動機」「企業への志望動機」「職種への志望動機」の3つと、それらを「ひとまとめにしたもの」を用意しておくとイイと思うわ♪
ポイントは、どのあたりにありますか??
「本当にウチに来たいのか?」「他社でも同じことを言ってるんじゃないか」って思われたら、その時点で落とされてしまうと思うわ!!!
他には???
「『仕事の厳しさ』も知った上で志望している」ってことが伝えられるよう、回答内容を工夫したいと思います♪
4.当社の経営姿勢についてどう思いますか?
この質問は、経営姿勢に対するあなた独自の見解を求めているわけではなく、それらを「最低限、理解しているか?」を軽く尋ねているに過ぎません。
企業説明会や企業ウェブサイト、企業パンフレットで知りえた情報を整理し、自分の言葉で語ることができれば、それで十分だと思います♪
類題として、
「当社の企業理念について、どう思いますか?」
という質問がありますが、経営姿勢に関する質問と同様、事前に調べたことを端的に話し、それに共感していることを伝えて下さい♪
5.当社の事業についてどの程度知っていますか?
・自社の事業内容に関心を持っているか?
・自社の事業内容を理解しているか?
この質問も、マニアック知識や詳しい説明を求めるものではありません。
事業の全体像を把握しているかどうかを軽く尋ねる程度の質問ですので、企業研究で知りえた情報を端的に話して下さい!
企業ウェブサイトに掲載されている企業概要、IR情報が参考になるかと思います♪
6.当社の製品やサービスについてどう感じていますか?
・自社製品・サービスに関心を持っているか?
・自社製品・サービスの特徴を理解しているか?
まずは、志望企業の製品やサービスに興味・関心を持っているという姿勢を示しましょう!
製品やサービスの内容を説明するだけでなく、それらをどう思っているのか、あなたの見解を述べるようにすると、なお良いかと思います♪
しっかりリサーチして、自分の意見が述べられるように頑張りたいと思います!!
7.この業界に興味をもったきっかけは何ですか?
・当業界に関心を持っているか?
・業界研究を行っているか?
事業や製品、サービスの質問と同様、詳しい専門的知識を期待しているわけではありません。
業界の特徴や印象、業界のどの部分に興味や関心があるかを大まかに説明しましょう!
8.業界の現状をどのようにとらえていますか?
・当業界の概要を理解しているか?
・当業界の将来的展望についてどう思っているか?
この質問も、業界への大まかな印象やイメージを述べればそれで大丈夫です。
ただし、答えがぱっと思いつかない人は、業界研究のおさらいをし、30秒~1分程度で話せるよう、準備をしてみて下さい!
下記のような業界研究のウェブサイトを活用するのもオススメです♪
9.あなたが企業を選ぶ基準は何ですか?
・企業に対するとらえ方を知りたい
・仕事に対する価値観を知りたい
企業をみるポイントについては、当ブログの業界研究 第4回でも扱いましたよね♪
色々な要素がありますが、時間に限りがありますので、1つに絞って回答するのがポイントです!
また、企業規模や待遇、福利厚生などを挙げると、面接官の印象が悪くなったり、志望度が低いと判断されるおそれがあるので、絶対に避けて下さいね♬
真逆の特徴をあげたら、「ウチと違うじゃん!」って言われるのがオチだからね♪
ちなみに「自分の経験や能力を活かすことができる」とか、「企業の経営方針や事業方針に共感できる」っていう回答でもイイんですか??
前もって回答を用意しておけば、落ち着いて受け答えができると思うわよ♬
10.大学の専攻と関係ない仕事を選んだのはなぜですか?
・なぜこの仕事に興味を持ったのか?
・本気で当社の仕事をやりたいと思っているのか?
この質問は、志望する業種、職種を選ぶにあたってのあなたの真剣な意気込みを知ろうとする意図があります(ネガティブにとらえないで下さいね)。
大学での学びは、文理問わず実社会で必ず役に立ちますので、その点を具体的かつ論理的に説明するように心がけて下さい!
11.あなたにとって就職とは何ですか?
・社会人になる心構えができているか?
・責任をもって仕事を全うできるか?
大学を卒業し、社会人になるにあたっての「覚悟」や「決意表明」を尋ねています。
どのような社会人になりたいのか、あなたの熱い気持ちを伝えて下さい!
12.入社後に担当したい仕事は何ですか?
・仕事に対する意欲、熱意、真剣さを知りたい
・入社後の具体的ビジョンがあるのか?
志望動機を聞くかわりに、この質問をする企業も多いようです。
やりたいことが明確な志願者ほど、きちんと企業研究を行っており、入社意欲が高いと判断される傾向にあります。
仕事にかけるあなたのメッセージを素直に伝えればOKですが、注意も必要です!
例えば、
✖ 営業の仕事だけはやりたくない
といった回答は、「柔軟性に欠ける」とネガティブに評価される危険性が高いため、オススメできません。
また、
✖ どんな仕事でもいいです!
とだけ答えるのも、「本当に自社の仕事のことを理解しているのだろうか?」「志望度が低いのではないか?」と判断されるリスクがありますので、避けた方が無難と言えるでしょう。
早速、文例教えて下さい!
面接官が具体的なイメージを思い浮かべられるよう、ハッキリとした回答をしたいと思います!!!
13.身につけたい能力や知識はありますか?
・業務内容を理解しているか?
・意欲や向上心があるか?
ここでは、あなたが身につけたいスキルを明確に答えて下さい!
「○○能力」「○○性」といった抽象的表現よりも、具体的な内容を語った方が面接官の心に響くと思います♪
上記の例文では、「コミュ力」と言いたいところを、具体的に説明しているから分かりやすいんですね♪
加えて、「なぜそのスキルが必要か?」もきちんと話せてるから、ポイント高いわよね!!
14.当社にどのような貢献ができますか?/あなたが入社したら当社にどんなメリットがありますか?
・入社意欲、仕事への意欲を知りたい
・組織の一員としてチームプレーができるか?
あなたの入社意欲の高さ、仕事への意気込みを尋ねる質問です。
「やる気だけは負けません」「きっと役に立てます」「ハートで勝負します」といった曖昧な内容ではなく、現実的で具体的な内容を答えるようにしましょう!
15.将来の夢は何ですか?
・将来ビジョンやキャリアデザインが明確か?
・現実的な目標を持っているか?
この質問は、プライベートな夢ではなく、「社会人としての夢」「仕事上の夢」を尋ねています。
「夢」という言葉は非常にあいまいですが、業務の延長線上にある「目標」を答えるように心がけて下さい!
16.3年後、どんな仕事をしたいですか?/10年後、どういう人物になっていたいですか?
・入社意欲の高さを確かめたい
・早期離職しないか?
前述11と同様に将来ビジョンやキャリアデザインを尋ねる質問になります。
企業側は、
「この質問にきちんと答えられれば、企業研究を十分行っているし、入社意欲も高いだろう」
と判断する傾向にあります。
3年後、10年後の明確な目標を設定し、安定して長きに渡り組織に貢献できることをアピールしましょう!
17.ほかにどのような会社を受けていますか?
・志望度の高さを知りたい
・内定を出せば、入社してくれるか?
他の企業を受けていると言っても、選考が不利になることは決してありませんので、正直に答えて大丈夫です。
面接官から聞かれない限り、具体的な社名を言う必要もありません。
ただし、「御社に採用されたい!」という気持ちは、必ず伝えるようにして下さいね♪
18.当社は第一志望ですか?
・志望度の強さはどの程度か?
・入社することに迷いはないか?
一次面接でこの質問聞かれた際は、「迷っている」と答えても差し支えないでしょう。
しかし二次面接、最終面接では、「第一志望」の一択です!
「辞退の危険性がある志願者」に対して、企業側は内定を出すことはできません。
第二志望以下であったとしても、迷わず「第一志望」と答えて下さいね♪
入社への熱意を端的に伝えられるよう、頑張りたいと思います!!!
19.本当に当社に入りたいですか?
・入社への熱意や決意を再確認したい
・内定を出した場合、辞退しないかどうか?
前述18を念押しする質問になります。
ここで迷いを見せては絶対いけません!
改めて入社への熱い思いを語るようにして下さい!!
20.何か言いたいことはありますか?/最後に質問はありますか?
・これまで聞けていない能力特性を知りたい
・入社意欲を確認したい
・仕事への熱意の高さを知りたい
「何か言いたいことはありますか」については、“他に自己PRがあれば話して下さいね”という意味で質問しています。
これまで伝えきれていないあなたの魅力を伝え、入社への意気込みを熱く語るようにして下さい(例文は省略いたします)。
「最後に質問はありますか?」は、いわゆる逆質問と呼ばれているものですよね♪
ここで発言をしないと、入社への熱意が低いと判断されますので、必ず質問をするようにして下さいね♬
他には??
企業研究が不十分であることを露呈するようなものだから、絶対避けた方がいいわね!!!
先生、文例を教えて下さい!!!
私、大丈夫かなぁ・・・
けど、もう一度、先生のブログを読んで、勉強し直します!!!
志望企業にバッチリ、プロポーズできるよう、頑張っていきますね💛
という訳で、今回は、志望動機に関する質問の攻略法を解説いたしました。
志望動機を伝えることは、あなたの入社への情熱を伝えることとイコールです。
- 企業の仕事に心から興味・関心を持っていること
- 組織の一員として、企業利益に貢献したいこと
- 企業とともに、自分も成長していきたいこと
を伝えられれば、内定獲得は間違いないと思います♪
今回紹介した文例をカスタマイズして、自分流の志望動機を作成してみて下さいね♬
次回は、近年増加しつつあるオンライン面接の攻略法を紹介いたします。
最後までお読み頂き、本当に有難うございました。
まとめ
>> 09.オンライン面接を攻略しよう!
<< 07.『自己PR』の頻出質問をおさえよう!
- <引用・参考文献>
伊東明 (2012) 人気企業を目指す人のためのハイレベル面接術 ダイヤモンド社
菊池一志 (2020) 採用側のプロが書いた就職面接 完全対策集 大和書房
三田紀房・福島直樹 (2018) 無敵の面接 TAC出版
トイアンナ (2019) 確実内定 ㈱KADOKAWA