【最新版】就活のベストスケジュール

はじめに

就活を控えた学生さんから、

「やることが多すぎて、何から手をつけていいのか分からない」

といった悩みをよくお聞きします。

お気持ち、お察し申し上げます。
実際の所、やるべきことが把握できていないと「頭の中がごちゃごちゃしてくる」と思いますし、どこから手をつけていいのか分からないと「不安」になりますよね・・・。

逆に言うと、やるべきことやその手順が分かりさえすれば、「さぁ、頑張るぞ!」という前向きな気持ちになってくると思うのです!!
そこで当記事では、最新の就活スケジュールとその進め方をズバリ解説したいと思います!!!

就活のイベントとやるべきこと

まず「就活のイベント」(大きな行事)と、それに向けて「やるべきこと」をシンプルに整理してみたいと思います。
以下の表をご覧下さい。

Table 1 就活の三大イベントとタスク一覧

就活のイベントは、

A インターンシップ
B プレエントリー、説明会参加、エントリー及び書類選考
C 筆記試験、面接試験

の3つに大別されます。
みなさんは、これらA~Cのイベントに備え、表の右側の①自己分析②業界研究③ES(エントリーシート)作成④試験対策を行っていくことになります。

就活はやることが多すぎて大変だと思われがちですが、大切なイベントはA、B、Cの3つやるべき基本的なタスクは①~④の4つしかないなのです!

こうして整理してみると、頭の中がだいぶスッキリしてきませんか?

就活の流れは?

ここから先は、

「就活対策、何をどの順番で進めればよいのか?」

という点を説明していきたいと思います。

まず、現行の就活の流れは、下図の通りとなっています。

Fig.1 就活の基本的流れ

一番最初に覚えておいて頂きたいのが、

3月1日 採用広報活動解禁

です。

ただし、2022年卒以降では、3年次の2月中旬より「就活直前準備期」(2/15~2/28)が設定されていますので、実質的にはここから就活がスタートするといっていいでしょう

2月15日以降、大手就活ナビサイトでプレエントリー(仮応募)企業説明会の予約が可能になります。
ウェブ上で登録した
個人情報は、3月1日に企業側に公開され、就活が「正式に開始」する流れとなります(これを「採用広報活動解禁」と呼んでいます)。

上記の手続きの後、エントリー(正式な応募)が行われ、書類選考筆記試験と面接試験が実施されます
採用選考終了後、6月1日以降に「内々定」、10月1日以降に「内定」が通知され、就活は終了となります。

これらのスケジュールは、経団連が定めた「就活ルール」(採用選考に関する指針)に基づき定められたものですが、2018年10月、経団連は「ルールの撤廃」を発表しました。

今後は政府主導で新しい就活ルールを策定し、経団連以外の企業にも広く呼びかけていくことになりますが、当面の間は(少なくとも2022年卒の学生までは)、「現行の就活ルール」が維持されることが政府によって決定されています。

必ず上手くいく!就活の進め方

現在学生のみなさんの就活の特徴は、「早期化」「短期化」ということになります。

競合他社に先駆けて優秀な学生さんを確保する傾向が年々強まっているため、前述の「就活ルール」に従わず、選考を前倒しで進める一部企業が出てきました(就活の早期化)。

また「就活ルール」を遵守する企業にとっても、3月採用広報活動解禁後、6月には内定出しが始まりますので、実質的に3か月弱の間で選考が行われるようになりました(就活の短期化)。
一昔前に比べると、現在の学生さんは、「短期決戦」という厳しい状況の中で内定を勝ち取っていかねばならないのです。

早期化、そして短期化する就活に対し、みなさんがやるべきことは、

「就活準備を早めに始める」

ことに尽きるのではないでしょうか?

ここで、読者のみなさんに、必ず上手くいく『就活のベストスケジュール』をお示ししたいと思います!

Table 2  就活のベストスケジュール

学年歴「就活イベント」と「やるべきこと」
3年次
4・5月
自己分析業界研究をスタートさせます!
・インターンシップ用のエントリーシートの作成を開始します。最低でも10社分は作成しましょう!
・大学によってはキャリアセンター主催の就職対策講座が開始されますので、必ず出席しましょう!
6月・インターンシップ用のエントリーシートを提出します。提出後、書類選考と面接が行われ、採否が決定します。
7月〜夏期インターンシップが本格的にスタートします。夏期インターンシップは8月、9月に実施する企業が多いようです。
・業界研究の一環として、OB・OG訪問を積極的に行いましょう!
9月筆記試験対策(SPI、一般常識等)をスタートさせます!
10月・自己分析の結果を踏まえ「自己PR」「ガクチカ」(学生時代に力を入れたこと)を作成していきます。また、業界研究の結果を踏まえ「志望動機」を作成していきます。「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」が本選考用エントリーシートの雛形となります。10月末日までに5社分作成することを目標に頑張ってみましょう!
・10月以降、一部企業でプレエントリーが開始されます。受験する企業にエントリーシートを提出していきます。この時期は志望度が低くても、練習のつもりで企業を受験してみることを心がけましょう!
11月・10月に作成した「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」を推敲します。11月末日までに最低2回は添削をしてもらい、加筆修正を行いましょう!
一部企業で筆記・面接試験が開始されます。志望度が低くても練習のつもりで受験してみましょう!
12月・学内、学外で合同企業セミナーが開始されますので、ふるって参加しましょう!(翌年3月まで)
・選考が終わった一部企業は内々定を出し始めます。
冬期インターンシップが本格的にスタートします。冬期インターンは1月、2月に実施する企業が多いようです。
1・2月・冬期インターンシップのピークになります。
一部企業で選考が継続して行われます。
・2022年卒生は、2/15より「就活直前準備期」が開始されます。3/1日以前に企業説明会の予約枠が埋まることも懸念されるため、早めに就活ナビサイトでの事前登録を行いましょう!

3月〜

4年次
4月〜

・就活が解禁し、公式にプレエントリーが開始されます。
説明会(単独企業説明会、合同企業説明会)が開催されます。
・受験する企業にエントリーシートを提出します。エントリーシート提出後、書類選考が行われます。
・3月から早々に筆記試験、面接試験を行う一部企業も増えています。志望企業の試験スケジュールはぬかりなくチェックしておきましょう!
・3月末までに最低1社内々定を得ておくと心理的に安心だと思います!!
6~9月・書類選考通過後、筆記試験面接試験が行われる時期になります。
内々定を出す企業が増え始めます。内定承諾書や誓約書の提出を求められます。複数の企業から内々定をもらった場合、慎重な対応が求められます。
10月内定式が行われます。
*重要ワードを太字で、就活ルールに先行して選考を行う企業の動きを青色マーカーで記しています。
*本表では、企業が10月1日以前に採用の意思を学生に伝えることを「内々定」と呼称しています。

まず3年次4月(遅くとも5月)には、何らかの形で就活準備をスタートさせましょう!
手始めに①自己分析②業界研究(ならびに職種・企業研究)から着手するとよいと思います♪

3年前期には夏期インターンシップのエントリーも始まりますので、積極的にチャレンジしていきましょう!
業界研究の一環として、OB・OG訪問をすることもオススメしたいと思います♪

3年次9月からは筆記・面接試験対策を開始します!
そして10月〜11月にはエントリーシートの中核となる「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」をブラッシュアップし、最低5社分は完成させていき、プレエントリーに備えていきましょう!!

前述のように早期に内定を出したい一部企業では3年10月以降、選考が始まります。
採用面接は場数を踏んだ方が圧倒的に有利ですので、志望度が低くても受験していくことが望ましいでしょう。

もちろん、学業もおろそかにしてはいけません。
4年次に就活に専念できるよう、3年次のうちに卒業に必要な単位をなるべく多く修得するように心がけて下さいね♪

上記のスケジュールは、あくまでも「理想的な進め方」になります。
学生さんによっては、部活動やサークル、アルバイト等で忙しく、思うように就活対策を進められない方もいるかもしれません・・・。
けれども、「やるべきこと」「やる順番」をしっかり守り、時間的な効率性を高めていけば、十分対応していくことができると思います!!

学生さん個々人により就活のペースは様々に異なるかもしれませんが、当ブログは、みなさんが「質の高い就活準備」を効率よく行い、「希望の進路」に進めるよう、精一杯お手伝いをさせて頂く所存です!!!

まとめ

・就活のメインイベントは3つやるべき準備は4種類しかありません。
早期化、短期決戦化する就活に対応するためには、早めの準備が必要になります!
3年4月から準備を始めれば、余裕を持って就活を進めることが可能になります!

☆就活で夢をかなえるブログ☆は、あなたの就活を全力で応援いたします!!!

>> ❶自己分析をはじめよう!
>> ❷業界研究をはじめよう!
>> ❸エントリーシートを作成しよう!
>> ❹面接試験を突破しよう!

<引用・参考文献>

張本大地・菅原 宏明 (2020)  企業の動向・学生の動向 学情レポート(2020年2月15日号)

就職情報サイト キャリch (2020) 22卒の就活スケジュールはコレだ!就活ルール廃止後の仕組みを確認しよう ㈱ジールコミュニケーションズ

三田紀房・福島直樹監修 (2020) 無敵の就活パーフェクトナビ TAC出版

日本経済新聞 「就活ルール、早期化の実態とズレ 政府の改革進まず」 日経電子版(2019/10/30配信)