前回は、エントリーシートの構成と出題内容についてお話しさせて頂きました。
今回より、エントリーシートの具体的な作成法を順を追って丁寧に説明していきたいと思います♪
エントリーシートの設問は、前回お話ししましたように、
A. 『自己PR』に関する項目
B. 『志望動機』に関する項目
に大別されています。
Aの『自己PR』は、「自分の長所・強み」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」「大学時代に成長できたこと」といった内容から構成されており、これまで行った「自己分析」の成果を用いて企業へアピールできる文章を考えていくことになります。
一方、Bの『志望動機』は、「業界・企業への志望動機」「職種への志望動機」「将来のビジョンやキャリアデザイン」といった内容から構成されており、上記の「自己分析」に「業界研究」で知り得た情報を上手くミックスさせて、志望動機の文章を構成していくことになります。
Aの『自己PR』とBの『志望動機』のどちらから作成しなければならないというルールは、特にありません。
自分の書きやすい方から着手すればよいと思います。
ただし、AとBの両方で「自己分析」に関わる内容をエントリーシートの材料として用いますので、まずAを作成し、それに基づきBを作成した方が、効率よくエントリーシートを作成できるのではないかと考えます。
そこで当ブログでは、『自己PR』⇒『志望動機』の順番でその作成法を解説していきます。
今回は、『自己PR』の「自分の長所・強み」の文章を執筆するにあたり必要となる(1)「あなたの特性」の発見法と、(2)それを裏付けるエピソードの発掘法を説明させて頂きます。
私のウリは私の中にある💛
い、いま・・・、
お時間、よろしいでしょうか?
昨日とうってかわって、調子悪そうね?
何かあったの??
じゃあ、今から教えるわよ、まぁ、座って!!
えっと・・・、あなたのエントリー企業って、製薬業界だったわよね?
あっち系って・・・、あっ、就活じゃなくて、恋愛の方ね!
えっと、恋のエントリーシートができないってことは・・・?
『恋文』が書けないんです・・・
書けることが・・・
「あなたのことが大好きです💛」っていう、恋の志望動機は書けるんですけど、私の人となりとか、私の良さをさりげなく伝えることができないんです・・・
だって、いざ自分のことを書こうとしても、自分にあたるものが何も見当たらないですもん・・・
いったい、どうしたものかしら・・・
実はね、今彼女が、かくかくしかじかってことで、悩んでいるのよ・・・
あなたの「ウリ」は、あなたの中に既にあるの!!
既にあるのよ、あなたの心の中に!!
ただね、当の本人であるあなたが、その「ウリ」に気づいてないだけなの!!!
じゃあ、どうしたら、自分の「ウリ」に気づけるんですか??
私、minamin先生に伝授してもらった自己分析の方法で、自分に自信が持てて、彼氏までできましたもんね!!(キッパリ)
ってことは、私に足りないのは『自己分析』だったんですね!!
先生、ぜひその方法を伝授して下さい!!
了解しました!
自己分析とは何か、自己分析をどうやればよいのかについては、当ブログ「自己分析」で解説済みですので、この記事では、自己分析をどのように自己PRにつなげていくのかということに力点を置いて説明をさせて頂きますね♪
あなたのキラッと輝く個性とは?
ビッグファイブであなたの性格をとらえよう!
自分のことなのに、意外によく分かんないんですよね~・・・
けどね・・・、
私の話、覚えていてくれて大変うれしいです!
こちらの記事をお読み頂いている方は既にご存知かと思いますが、はじめて当ブログに訪れて頂いた方もいらっしゃるかと思いますので、簡単に性格心理学という学問のお話をさせて頂きますね♪
星の数ほどあるとされる性格検査や性格診断は、
B. 『特性論』に基づくアプローチ
のいずれかに分類されると考えられています(自己分析 第7回)。
現在では、Bの『特性論』に基づくアプローチがトレンドとなっており、その代表的理論が「性格のビッグファイブモデル」とされているのです(自己分析 第8回)。
ビッグファイブモデルでは、人の持つ多様な性格は、①外向性、②情緒安定性、③誠実性(勤勉性)、④協調性、⑤開放性(好奇心の強さ)の5つのモノサシを使えば概ねとらえられると考えています(下図参照)。
➀~⑤の性格特性の内容は、下記の通りとなっています。
➁情緒安定性・・・落ち着きやストレス耐性
③誠実性・・・勤勉さ、真面目さ、粘り強さ
④協調性・・・協調・協働能力、人間関係能力
⑤開放性・・・好奇心の強さ、想像力・想像力の豊かさ
ってことは、ビッグファイブモデルのモノサシを使えば、私が①~⑤の特性をどの程度持っているかが分かるってことですよね??
私の性格、意外に簡単に分かりそうです♪
性格検査の結果を無批判に信じこんじゃ、絶対ダメだからね!
私の話をよく覚えていて下さり、本当にうれしいです。
自己分析 第8回でも強調したことですが、性格検査の検査結果が「正しい」という保証は全くありません。
どんなに優れた性格検査であろうとも、あなたの性格を正しくとらえきれていなかったり、あなたの持つ性格的好ましさを見落としている場合があるのです。
そこで、性格検査の結果を慎重に吟味し、総合的に考察していく作業が必要になるのです。
私にできたんだから、あなたにも絶対できるわよ!!
先生、そうですよね!!!
おっしゃる通りです!
どんな人でも、正しいやり方を知っていれば、自分の性格を総合的に考察することは可能です!!
詳しくは、自己分析 第8回、第9回をご覧頂くとして、その方法をダイジェストで紹介しますね♪
(2)55個の質問について、「1全くあてはまらない」「2少し当てはまらない」「3どちらともいえない」「4少し当てはまる」「5とても当てはまる」のいずれか1つにチェックを入れ、回答を行って下さい。
(3)診断結果が出たら、ワークシートに結果をまとめていきます。
ビッグファイブプラスの「外向性」「情緒安定性」「誠実性」「協調性」「開放性」「自己ギャップ」の6つの得点をレーダーチャートに記入して下さい。
(4)ビッグファイブプラスの診断結果からどのようなことが分かりましたか?
診断結果をまとめるとともに、それに対するあなたの感想をメモして下さい。
*「自己分析 第8回」で課題を既におやりの方は、これらの作業をスキップして下さい。
診断結果によると、私は「誠実性(勤勉性)」の得点が高いみたいです!
ここからが、自己分析の本当のはじまりなの!!
そうでしたよね♪
ここで終わりにするのではなく、ここから「本当の私」を探る作業を行っていきます!
具体的には、診断結果があたっていたかどうかを慎重に判断し、その理由や根拠を考えていくのです。
当ブログでは、これを「性格の総合的考察」と呼んでいます。
(2)次に、診断結果に対する自己評価として、「当たっている」と思った場合は〇、「当たっていない」と思った場合は×、「どちらでもない」と思った場合は△のマークを記入して下さい。
(3)最後に、過去の自己分析の結果に基づき、(2)の自己評価の理由や根拠となるエピソードを記述してみましょう。
*「自己分析 第9回」で課題を既におやりの方は、これらの作業をスキップして下さい。
上記の課題を行うにあたり、参考になるのが、
・自分をふりかえる方法(自己分析 第2回)
・自分の考え方や価値観の特徴を探る方法(自己分析 第3回)
・未来の自分を描く方法(自己分析 第4回)
・他己分析(自己分析 第5回)
になります。
❶過去経験(自分ふりかえりシート・過去のエピソードの掘り下げ)、❷自分の未来に対する考え方(バケットリスト、ライフプラン)、❸他人の客観的意見(他己分析)を探る自己分析課題を材料に、ビッグファイブプラスの診断結果を多角的に考えていって頂きたいと思います。
診断結果をうのみにするのではなく、それが本当に正しいのかどうかを、自分で考えるってことですね!
ということで、今回、最初の課題を提示したいと思います!
(2)「外向性」「情緒安定性」「誠実性(勤勉性)」「協調性」「開放性(好奇心の強さ)」にあてはまるエピソードをできるだけたくさん列挙して下さい。
自己分析 第9回で課題を既にやっている方も、今回改めて課題を行いましょう。以前の課題では列挙しなかった新たなエピソードをできるだけ多くあげてみて下さい。
(3)幼少期から現在に至るエピソードを書いて頂いて構いませんが、大学時代のエピソードをできるだけたくさんあげてみると、エントリーシートに活用しやすいと思います!
(4)最後に、ワークシート右端の欄に5つのモノサシごとに列挙した「エピソードの数」を記入したら、完成になります!!
*「自己ギャップ感」はエントリーシートの材料になりづらい概念であるため、今回の課題では除外いたします。
【ワークシート】ビッグファイブのエピソードを発掘しよう.pdf
私は、意外にも開放性のエピソードが一番多かったです!!
何気に外向性のエピソードが一番多かったです!!
そういう時って、いったいどうやって自己分析をすればいいんですか??
そうですよね、そう考えて当然ですよね・・・。
けれども、大丈夫です!
安心して下さい!!
そういう時は、「新たな肯定的特徴の発見」という自己分析を行って頂くと、あなたの持つ「個性」や「魅力」を上手くとらえられるのではないかと考えます。
当ブログでは、自己分析 第10回で解説済みですが、以下、ダイジェストで紹介してきますね♪
新たな肯定的特徴を発見しよう!
これは、ビッグファイブにはない心のモノサシを使って、自分の長所や強みを発見していく自己分析になります。
言わば、6つ目、7つ目の新たな心のモノサシを使って、ビッグファイブでは明らかになっていなかった性格的好ましさを発見していくのです!
この自己分析をされる時は、自分の肯定的特徴を単に列挙していくだけでなく、その特徴を持っている「理由」や「根拠」となるエピソードも記述されると、エントリーシートに活用しやすいのではないかと考えます。
自己分析 第10回で既に課題をやられた方も、エントリーシート作成前にもう一度、課題に取り組んでみられることをオススメしたいと思います。
(2)肯定的特徴をあげたら、必ずその理由や根拠となる事実やエピソードも列挙してみましょう。
確か、私には「チアリーディング力」と「いいね力」があるっていう自己分析結果でしたよね!!
この自己分析課題は、ビッグファイブプラスにはない長所や強みにあたる概念を新たに作り出してしまうってことが大きな特徴なの!!
「かげながらサポート力」と「めげない力」です!!
どちらも、エントリーシートで使えると思うわ!!
これでも十分なんですけど、他に自分のウリを知る別の方法ってないんですか??
では、自己分析 第10回でも取り上げた別の自己分析の方法を、ダイジェストで紹介しますね。
あなたの「弱み」を「強み」に変化させよう!
リフレーミングという言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?
リフレーミングとは、「発想を転換して、自分自身を違った角度から見てみること」を指します。
自己分析をすると、どうしても自分の欠点や短所に目がいきがちですが、リフレーミングを行うことで、短所の裏にある長所に気づいたり、プラス思考で物事を捉え直すことができると考えられています。
リフレーミングのやり方については、下記をご参照下さい(自己分析 第10回)。
(2)質問紙で「3」「4」に〇を付けた箇所があれば、こちらのシートに基づきリフレーミングを行います。
シート左側の欄には「短所と思っているところ」、右側の欄には「リフレーミングした言葉の例」が書かれていますので、右側の欄で自分に当てはまるものがあれば、〇で囲んでいって下さい。
*「自己分析 第10回」で課題を既におやりの方は、これらの作業をスキップして下さい。
ここまでよろしかったでしょうか?
課題が終わったら、リフレーミングされた言葉のうち、自分のウリになるのは何かを考え、その「理由」や「根拠」となるエピソードを考えてみましょう。
これをこの記事2つめの課題としてみたいと思います。
(2)リフレーミングを行ったシートで〇を付けた言葉をワークシートに書き出していって下さい
(3)最後に書き出した言葉の理由や根拠となるエピソードを記入して頂ければ、完成になります!
【ワークシート】リフレーミングのエピソードを発掘しよう.pdf
これをやれば、弱点も長所になるんですね!!
だって、あんなステキな彼氏さんがいるんですもんね💛💛
「自分のことが正しくとらえられているか」を問う項目として、短所や弱みを尋ねる質問が設定されることがよくあるとされるわ!!
だって自分が不利になるじゃないですか??
おっしゃる通りです。
エントリーシートの自己PRの字数が短い場合(200字以下)、項目の中に長所と短所を入れてしまうと、内容が「ぼやけて」しまうため、そういう場合は、長所のみに絞って書けばよいのではないでしょうか?
ただし、自己PRの字数がある程度多い場合は、あえて「短所」にふれることも有効な戦略となってきます。
この点を以下、解説させて頂きますね!
一面提示と両面提示
そうですねぇ、女性として見てもらえるよう、最大限、自分のよい部分を見せていくんじゃないですかねぇ・・
私もそうだったし💛💛
そんな摩訶不思議なことがあるんですか?
詳細、教えて下さい!!
はい、解説しますね♪
まず、『一面提示』と『両面提示』という言葉を解説いたします。
では一面提示と両面提示の具体例を説明させて頂きます。
下記の[A]と[B]の文章、どちらの方が説得力を感じますでしょうか?
おそらく、[B]の方が説得力があるのではないかと思います。
[B]では、長所(画像がキレイ)だけでなく、短所に触れています。
このことにより、情報の「客観性」が生まれているのです。
また自分が不利になる「短所」にふれることで、「この情報を述べている人は、信頼できる人だ、誠実な人だ」という印象も与えることも期待できるでしょう。
両面提示が説得力がある理由、ご理解頂けましたでしょうか?
ってことは、一面提示よりも両面提示を用いた方が、よりよく自分をアピールできるんですね!
さらに付け加えると、重要なのは、情報を提示する際の「順番」にあるとされてるの!!
例えばなんだけど、あなただったら、エントリーシートで、以下のどっちの書き方をするかしら??
実は、(b)の「短所」→「長所」の順番で文章を構成した方が説得力が高まります!
これは、心理学で言うところの『知覚的コントラスト』という原理が関わっています。
知覚的コントラストとは、二つの異なる内容の情報(例;長所と短所)を順々に提示する場合、二番目の情報が一番目の情報よりも、「『実際以上に』異なっている」と認知されることを指します。
分かりやすく言うと、(a)の「長所」→「短所」という順番で情報を提示すると、「短所」が実際以上に悪い内容であるかのように受け取られてしまうのです。
一方、(b)の「短所」→「長所」の順番で情報を提示すると、さっきと逆で、「長所」が実際以上に好ましい内容であるかのように受け取られてしまうのです。
複数の情報を提示する場合は、その提示順序次第で相手の受け取り方がガラッと変わってしまいます。
そういう時には、好ましくない情報(短所)→好ましい情報(長所)の順番で伝えた方が、相手に与える印象はグッと良くなると言えるでしょう。
まず「料理ができないこと」をアピールして、その後で「けれどもその分、優しい」ことをアピールすればいいんですよね!!
両面提示の活用法、具体的に教えて下さい!!!
では、読者のみなさんに2つのバリエーションを伝授したいと思います!
【短所をリフレーミングした言葉を使い、自己PRを行う方法】
自分の短所は、「マイペース過ぎる」ことだと思います。
しかし友人達は、私のことを「独自性がある」(自分の世界を持っている)と評価してくれています。
自分の短所は、自分に厳しく、謙虚になり過ぎるところかもしれません。
しかし何事も現状に満足せず、向上心を持って取り組める方だと思います。
青字・・・短所
赤字・・・リフレーミングされた言葉
【短所をリフレーミングして自己PRをしつつも、短所の問題点を改善していきたいと思っていることを伝える方法】
「私は落ち着いた性格だと思いますが、友人からは『消極的』と言われることもあります。
今後職業人になったらそれでは通用しないこともあるでしょうから、何事にもチャレンジ精神を持って取り組み、落ち着きと粘り強さを活かして成果をあげたいと思っています」
青字・・・短所
赤字・・・リフレーミングされた言葉
緑字・・・問題点を克服し、なりたいと思っている性格
かなりの高等テクよね!!
最初で長所、中盤で短所、そして最後に長所を持ってくるという構成ですよね?
けどね、その後で長所に触れることで、最後の長所がさらに、さらに「良い」ように感じられるってカラクリなの!!!
①②③のテク、ぜひ活用したいと思います!!!
ここまでは、当ブログ「自己分析」で行った課題を活用して、自分の長所や強みを明確化していく方法を解説させて頂きました。
最後に、新たなアプローチとして、インターネットで定評のある自己分析の『診断ツール』を用いて、さらなる長所や強みを発見していく方法を紹介したいと思います。
診断ツールを活用しよう!
のっけから診断ツールに頼っちゃうと、本当の自分を見失ってしまうおそれがあるからね!!
ある程度自己分析が進んだら、それを補強したり、別の視点を取り入れたりする意味で使うのであれば、有用なんじゃないかなぁ・・・
そうです、覚えていて頂き、有難うございます!
自己分析 第10回で紹介しました『リクナビグッドポイント診断』。
ご存知でない方や、まだ診断を受けていない方もいらっしゃると思いますので、改めて説明させて頂きますね。
リクナビグッドポイント診断
『リクナビグッドポイント診断』は、リクナビNEXT[㈱リクルートキャリア]が提供する自己分析ツールになります。
こちらのサイトは、質問に答えることで、18の特性からあなたの強み5つを的確に教えてくれます(↓)。
診断結果のサンプルは、下記をご覧下さい。
質問項目数が全部で293個とかなり多めで、回答には30分程度の時間を要します。
ただし、スマホからアクセスできますので、通学途中やアルバイトの休み時間に気軽に受検できると思います♪
では『リクナビグッドポイント診断』を用いて、簡単な課題に取り組んでみたいと思います。
(2)『リクナビグッドポイント診断』のサイトにアクセスし、検査を受検します(受検には、無料の会員登録が必要です)。
(3)診断結果が出たら、判定された5つの特性に合致するエピソードを、できるだけたくさん列挙してみて下さい。
【ワークシート】リクナビGP診断のエピソードを発掘しよう!.pdf
ここで大切なことは、「診断結果をうのみにしない」ことです。
「これは本当に自分の特性なのだろうか?」と批判的な視点を持ちながら、診断結果に向き合って下さい。
特性を表すエピソードが思い浮かばなければ、無理にひねり出す必要はありません。
できる範囲で構いませんので、ぜひ気楽に課題に取り組まれて欲しいと思います。
次に、新たなアプローチとして、「業務適性」や「ビジネス能力」が分かる2つの診断ツールを紹介したいと思います。
キミスカ適性検査
『キミスカ適性検査』は、キミスカ[㈱グローアップ]が提供する適性診断ツールになります。
先述の「ビッグファイブプラス」では性格特性しか分かりませんでしたが、キミスカ適性検査では、あなたの持つ能力特性を様々な角度から評価してくれます。
1.性格の傾向
2.意欲の傾向
3.思考力の傾向
4.ストレス耐性
5.価値観の傾向
6.職務適性
7.戦闘力
8.(参考資料)虚偽回答の傾向
9.(まとめ)人物像及び人材活用に関するコメント
検査結果のサンプルは、下記をご覧下さい。
質問項目数は150個と、この手の診断ツールにしては少なめなのもうれしい限りです。
15~20分程度で回答することができると思います♪
こんなに色んなことがわかるんですね!!
エントリーシートに活用できそうだよね!!
けど、ここでも診断結果を真に受けず・・・
その上で、自分にしっくりくると思える結果があれば、そのエピソードを発掘していけば、エントリーシートの材料になるんじゃないかなぁ・・・
了解しました!
では、今回の課題として、早速やってみることにしましょう!!
(2)「キミスカ」にアクセスし、無料の会員登録を行います(既に登録済みの人は、このステップはとばして下さい)。
(2)登録後、自己PRと画像を公開します。
(3)メニューバーから「適性検査」を選び、検査を受検して下さい。
【ワークシート】キミスカ適性検査のエピソードを発掘しよう!.pdf
(3)については、下の図をご覧頂ければ分かりやすいと思います。
適性検査は一度しか受験できません。
回答に誤りがっても訂正はできませんので、注意して回答していって下さいね。
(5)最後に、課題のワークシートに「自分に当てはまる」特性をよりよく表すエピソードを、できるだけたくさん列挙して下さい。
『キミスカ適性検査』の検査項目や結果の見方を詳しく知りたい方は、下記の公式サイトをご覧頂くことをオススメいたします!
AnalyzeU+(アナライズユープラス)
『AnalyzeU+』は、OfferBox[㈱i-plug]が提供する適性診断ツールになります。
学生さんの人気が高いサイトですので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
『AnalyzeU+』は、社会で働いていく上で求められる力を251の設問から6タイプ25項目で診断します(回答所要時間・約30分)。
社会で働いていく上で求められる力を大きく2つ(社会⼈基礎力、次世代リーダー力)に分類し、適性診断結果を基にあなたのポテンシャルを判定してくれる内容になっています。
AnalyzeU+は、「社会人基礎力」と「次世代リーダー力」が判定できるのが大きなウリになってるの!!
特に「社会人基礎力」は、エントリーシートや面接対策でとっても役に立つ概念じゃないかなぁ・・・
先生、詳しく教えて下さい!!!
了解しました。
読者のみなさんにぜひ覚えて頂きたい言葉の一つですので、まず「社会人基礎力」を、次に「次世代リーダー力」を解説いたしますね♪
社会人基礎力とは
社会人基礎力とは、経済産業省が2006年から提唱している概念になります。
【前に踏み出す力】【考え抜く力】【チームで働く力】の3つの能力とそれらを構成する12の能力要素から成り立っています。
いずれも新社会人として働く上で必須となる能力やスキルであると位置づけられています(↓)。
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力を表します。
実社会では、指示待ちにならず、一人称で物事を捉え、自ら行動できることが求められています。
疑問を持ち、考え抜く力を表します。
実社会では、論理的に答えを出すのみならず、自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力が求められています。
多様な人々とともに、目標に向けて協力する力を表します。
企業では、グループ内で単に協調するだけでなく、多様な人々とつながり、協働していくことが求められています。
『AnalyzeU+』では、【チームで働く力】に含まれる<ストレスコントロール能力>を除く11の能力要素をあなたがどの程度持っているかを判定し、結果を偏差値で表示してくれます!!
次世代リーダー力
加えて、『AnalyzeU+』では、「次世代リーダー力」も判定することができます。
これは、「社会人基礎力」よりも一段階上にある「高度な能力」と位置づけられています(AnalyzeU+独自の概念になります)。
様々な業界・業種で活躍する社会人たちが共通して持っている能力とされ、【やり続ける力】【周囲を牽引する力】【⾼め合う力】の3つの能力とそれを構成する14の能力要素から成り立っています(↓)。
「社会人基礎力」同様、質問項目に回答すると、あなたの「次世代リーダー力」(【やり続ける力】【周囲を牽引する力】【⾼め合う力】)が判定され、結果が偏差値で表示されます!!
『AnalyzeU+』の診断結果のサンプルは、下記をご覧下さいませ。
「社会人基礎力」という力の上に、「次世代リーダー力」っていう応用的能力が積みあがっているようなイメージかなぁ・・・
新卒の採用選考自体が、志願者の「社会人基礎力」を見ているとも言いかえられるから、この診断結果の内容をエントリーシートに上手く使うと、よりよく自分をアピールできるかもしれないわね!!
そういった感じで、企業ごとに2つの能力のどちらをプッシュするかを使い分けても、効果的だと思うわよ!!
では、早速、課題としてやってみることにしましょう!
(2)OfferBoxにアクセスし、無料会員登録とプロフィールの入力を行います。
(3)(2)が終わったら、マイページ右側のサイドメニュー「適性診断」からAnalyzeU+を受検して下さい。
上記(3)については、下の図をご覧頂くと分かりやすいと思います。
またフィードバックシート各ページの末尾にある【あなたの強み】を読み、「自分にしっくり当てはまる」と思われる箇所にマーカーを入れて下さい。
(5)最後にマーカーを入れた箇所をよりよく表す(裏付ける)エピソードを列挙していって下さい!!
(4)の後半に書かれている【あなたの強み】なんですけど・・・?
もちろん、両方よく読んでほしいんだけどね・・・
その発想力、流石だわ!!!
上記の学生さんのように、自分の「弱み」を反転し、「弱み」を「強み」に変えた上で、それに裏付けるエピソードを書いて頂いても構いません。
エピソードは、各能力特性を端的に表す具体的な内容が好ましいと思います。
先述の通り、大学時代のエピソードをなるべく多く盛り込むよう、工夫されて下さい。
自分のウリを決めるのは、自分自身!
②新たな肯定的特徴の発見
③短所を長所に変えるリフレーミング
④リクナビグッドポイント診断
⑤キミスカ適性検査
⑥AnalyzeU+
長時間、よく頑張ったわ!!
いったいどれが正しいのかと・・・
①~⑥で診断結果が異なるとしたら、それはあなたのココロ(特性)の異なる側面をとらえているってことじゃないかなぁ・・・
けどね、その中からどれをエントリーシートでプッシュするかを決めるのは、あなた自身ってことなのよ!!
検査やテストが決めることではないわ!!!
これが就活の『王道』だから!!!
これでエントリーシート、バッチリ作成できそうです!!!
よかったです!
まずは自信を持つこと!!
エントリーシートを作成する上では、この点が最も重要になってきます。
今回の課題(➀ビッグファイブテスト、➁新たな肯定的特徴の発見、③リフレーミング、④リクナビグッドポイント診断、⑤キミスカ適性検査、⑥AnalyzeU+)で得られたあなたの長所や強み、それに付随するエピソードを「企業ごとに」使い分けてもよいかもしれません。
例えば、明るい雰囲気のアパレル大手企業には①で得られた『外向性』を、公共性の高いインフラ系企業には④の「5.価値観の傾向」で得られた『公益志向』を、アクティブな働きぶりが重視されるベンチャー系企業では⑥の『前に踏み出す力』(主体性、働きかけ力、実行力)を用いても効果的かと思われます。
持ち球(材料やネタ)が多いと、それだけエントリーシートにバリエーションを持たせることができます。
企業ごとにエントリーシートの内容をフレキシブルに変化させることは、少し「高度なテクニック」になりますが、ここまでお読み頂いた読者のみなさんであれば、きっとそれができると思います!!
エントリーシートは、企業への『恋文』になります。
どうすれば、その企業に「自分の良さ」を伝えることができるのか?
どうすれば、「自分の良さ」を効果的に表現することができるのか?
これらの点をじっくり考えて、長所や強みの『主軸』となる項目を選んでほしいと思います。
次回は、今回得られた長所・強みとそれに関連したエピソードを使って、実際にエントリーシートを作成する方法を紹介したいと思います。
最後までお読み頂き、本当に有難うございました。
まとめ
>> 05.『自己PR』の「長所、強み」を作成しよう!
<< 03.エントリーシートの『構成と設問』を理解しよう!
*リクナビグッドポイント診断、キミスカ適性診断、AnlayzeU+の著作権は、当該サービスを提供する各サイトの運営会社に帰属します。
*当ブログで紹介した各検査の受検方法、診断項目や診断内容は、2020年7月現在のものになります。運営会社の都合により、上記の内容が変更になることがあります。受検に際しては、各サイトで最新の情報をご確認頂きますよう、お願い申し上げます。