【ES04】『自己PR』の「長所、強み」を発見しよう!

前回は、エントリーシートの構成と出題内容についてお話しさせて頂きました。
今回より、エントリーシートの具体的な作成法を順を追って丁寧に説明していきたいと思います♪

エントリーシートの設問は、前回お話ししましたように、

A. 『自己PR』に関する項目
B. 『志望動機』に関する項目

に大別されています。

Aの『自己PR』は、「自分の長所・強み」「ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)」「大学時代に成長できたこと」といった内容から構成されており、これまで行った「自己分析」の成果を用いて企業へアピールできる文章を考えていくことになります。

一方、Bの『志望動機』は、「業界・企業への志望動機」「職種への志望動機」「将来のビジョンやキャリアデザイン」といった内容から構成されており、上記の「自己分析」「業界研究」で知り得た情報を上手くミックスさせて、志望動機の文章を構成していくことになります。

Aの『自己PR』とBの『志望動機』のどちらから作成しなければならないというルールは、特にありません。
自分の書きやすい方から着手すればよいと思います。

ただし、AとBの両方で「自己分析」に関わる内容をエントリーシートの材料として用いますので、まずAを作成し、それに基づきBを作成した方が、効率よくエントリーシートを作成できるのではないかと考えます。
そこで当ブログでは、『自己PR』⇒『志望動機』の順番でその作成法を解説していきます。

今回は、『自己PR』「自分の長所・強み」の文章を執筆するにあたり必要となる(1)「あなたの特性」の発見法と、(2)それを裏付けるエピソードの発掘法を説明させて頂きます

私のウリは私の中にある💛

学生さん
せ、せんせい・・・、
い、いま・・・、
お時間、よろしいでしょうか?
minamin
どっ、ど~したの?!
昨日とうってかわって、調子悪そうね?
何かあったの??
学生さん
でっ、できません・・・
minamin
えっ、何ができないの
学生さん
エ、エントリーシートです・・・
minamin
なんだぁ、そんなこと!
じゃあ、今から教えるわよ、まぁ、座って!!
えっと・・・、あなたのエントリー企業って、製薬業界だったわよね?
学生さん
いえ、そっち系のエントリーシートじゃなくて、あっち系のエントリーシートができないんです・・・(タメ息)
minamin
んん???
あっち系って・・・、あっ、就活じゃなくて、恋愛の方ね!
えっと、恋のエントリーシートができないってことは・・・?
学生さん
そうです・・・、
『恋文』が書けないんです・・・
minamin
またどうして??
学生さん
例の気になる男子さんとは学部も違うし、あまり面識ないんで、恋文にさりげなく「自己紹介」を文章に盛り込もうとしたんですけど・・・
minamin
『恋文』の定石よね!
学生さん
何もないんです、
書けることが・・・
minamin
書けることが、ない?
学生さん
そ~なんです!
「あなたのことが大好きです💛」っていう、恋の志望動機は書けるんですけど、私の人となりとか、私の良さをさりげなく伝えることができないんです・・・
minamin
そっかぁ、そうだったんだ・・・
学生さん
もしかしたら、私、「中身が何にもない」人間なのかもしれません・・・
minamin
そんなこと、ないわよ!!
学生さん
いえ、そんなこと、あります!!
だって、いざ自分のことを書こうとしても、自分にあたるものが何も見当たらないですもん・・・
minamin
これは重傷ね・・・、
いったい、どうしたものかしら・・・
学生さん
みなさん、ごきげんよう!!!
学生さん
あっ、こんにちは!
minamin
なんだぁ!、二人は、何気に友達だったのね!!
実はね、今彼女が、かくかくしかじかってことで、悩んでいるのよ・・・
学生さん
心配ナッシングよ!
あなたの「ウリ」は、あなたの中に既にあるの!!
学生さん
私のウリは、私の中にある・・・、ですか?
学生さん
そう!
既にあるのよ、あなたの心の中に!!
ただね、当の本人であるあなたが、その「ウリ」に気づいてないだけなの!!!
学生さん
気づいていない・・・、そ~だったんですね!!!
じゃあ、どうしたら、自分の「ウリ」に気づけるんですか??
学生さん
まずは『自己分析』よね!
私、minamin先生に伝授してもらった自己分析の方法で、自分に自信が持てて、彼氏までできましたもんね!!(キッパリ)
学生さん
なるほど~・・・、
ってことは、私に足りないのは『自己分析』だったんですね!!
先生、ぜひその方法を伝授して下さい!!

了解しました!
自己分析とは何か、自己分析をどうやればよいのかについては、当ブログ「自己分析」で解説済みですので、この記事では、自己分析をどのように自己PRにつなげていくのかということに力点を置いて説明をさせて頂きますね♪

あなたのキラッと輝く個性とは?

ビッグファイブであなたの性格をとらえよう!

minamin
まずとっかかりに聞きたいんだけど、自分はどういう性格の持ち主だと思ってるのかな?
学生さん
それですよね~、
自分のことなのに、意外によく分かんないんですよね~・・・
minamin
性格って、あいまいでフワフワしたものだから、とらえ所がないのよね・・・、
けどね・・・、
undefined
人の持つ性格ってのは、5つのモノサシでとらえられるの!!
学生さん
5つのモノサシ???

私の話、覚えていてくれて大変うれしいです!
こちらの記事をお読み頂いている方は既にご存知かと思いますが、はじめて当ブログに訪れて頂いた方もいらっしゃるかと思いますので、簡単に性格心理学という学問のお話をさせて頂きますね♪

星の数ほどあるとされる性格検査や性格診断は、

A. 『類型論』に基づくアプローチ
B. 『特性論』に基づくアプローチ

のいずれかに分類されると考えられています(自己分析 第7回)。
現在では、Bの『特性論』に基づくアプローチがトレンドとなっており、その代表的理論が「性格のビッグファイブモデル」とされているのです(自己分析 第8回)。

ビッグファイブモデルでは、人の持つ多様な性格は、①外向性、②情緒安定性、③誠実性(勤勉性)、④協調性、⑤開放性(好奇心の強さ)の5つのモノサシを使えば概ねとらえられると考えています(下図参照)。

ビッグファイブモデルの5つのモノサシ

➀~⑤の性格特性の内容は、下記の通りとなっています。

➀外向性・・・積極性や社交性
➁情緒安定性・・・落ち着きやストレス耐性
③誠実性・・・勤勉さ、真面目さ、粘り強さ
④協調性・・・協調・協働能力、人間関係能力
⑤開放性・・・好奇心の強さ、想像力・想像力の豊かさ
学生さん
モノサシっていうのは、物の特徴を量的に測るものですよね?
ってことは、ビッグファイブモデルのモノサシを使えば、私が①~⑤の特性をどの程度持っているかが分かるってことですよね??
minamin
そういうことね!
学生さん
じゃあ、ビッグファイルモデルの性格検査を受ければ、それで済む話じゃないですか!
私の性格、意外に簡単に分かりそうです♪
undefined
そんなに、簡単な話じゃないのよ~、
性格検査の結果を無批判に信じこんじゃ、絶対ダメだからね!
学生さん
えっ、そ~なんですか?!

私の話をよく覚えていて下さり、本当にうれしいです。

自己分析 第8回でも強調したことですが、性格検査の検査結果が「正しい」という保証は全くありません。
どんなに優れた性格検査であろうとも、あなたの性格を正しくとらえきれていなかったり、あなたの持つ性格的好ましさを見落としている場合があるのです。
そこで、性格検査の結果を慎重に吟味し、総合的に考察していく作業が必要になるのです

学生さん
何だか、めんどくさい話になりそうですね・・・
学生さん
そんなこと、全然ないわよ!
私にできたんだから、あなたにも絶対できるわよ!!
先生、そうですよね!!!

おっしゃる通りです!
どんな人でも、正しいやり方を知っていれば、自分の性格を総合的に考察することは可能です!!

詳しくは、自己分析 第8回第9回をご覧頂くとして、その方法をダイジェストで紹介しますね♪

(1)ビッグファイブ性格検査を受検できるサイト(『ビッグファイブプラス』)にアクセスします。
(2)55個の質問について、「1全くあてはまらない」「2少し当てはまらない」「3どちらともいえない」「4少し当てはまる」「5とても当てはまる」のいずれか1つにチェックを入れ、回答を行って下さい。
(3)診断結果が出たら、ワークシートに結果をまとめていきます。
ビッグファイブプラスの「外向性」「情緒安定性」「誠実性」「協調性」「開放性」「自己ギャップ」の6つの得点をレーダーチャートに記入して下さい。
(4)ビッグファイブプラスの診断結果からどのようなことが分かりましたか?
診断結果をまとめるとともに、それに対するあなたの感想をメモして下さい。
*「自己分析 第8回」で課題を既におやりの方は、これらの作業をスキップして下さい。
学生さん
ふむふむ、なるほど~、
診断結果によると、私は「誠実性(勤勉性)」の得点が高いみたいです!
学生さん
実は、これで終わりじゃないの!
ここからが、自己分析の本当のはじまりなの!!
学生さん
ここからが、本当のはじま???

そうでしたよね♪
ここで終わりにするのではなく、ここから「本当の私」を探る作業を行っていきます!
具体的には、診断結果があたっていたかどうかを慎重に判断し、その理由や根拠を考えていくのです。
当ブログでは、これを「性格の総合的考察」と呼んでいます。

(1)ワークシートにビッグファイブプラスの診断結果(①~⑤と自己ギャップ感)をこちらの表の要領で書き込んでいって下さい。
(2)次に、診断結果に対する自己評価として、「当たっている」と思った場合は〇、「当たっていない」と思った場合は×、「どちらでもない」と思った場合は△のマークを記入して下さい。
(3)最後に、過去の自己分析の結果に基づき、(2)の自己評価の理由や根拠となるエピソードを記述してみましょう。
*「自己分析 第9回」で課題を既におやりの方は、これらの作業をスキップして下さい。

上記の課題を行うにあたり、参考になるのが、

・自分をふりかえる方法(自己分析 第2回
・自分の考え方や価値観の特徴を探る方法(自己分析 第3回
・未来の自分を描く方法(自己分析 第4回
・他己分析(自己分析 第5回

になります。

❶過去経験(自分ふりかえりシート・過去のエピソードの掘り下げ)、❷自分の未来に対する考え方(バケットリストライフプラン)、❸他人の客観的意見(他己分析)を探る自己分析課題を材料に、ビッグファイブプラスの診断結果を多角的に考えていって頂きたいと思います。

学生さん
なるほど~、
診断結果をうのみにするのではなく、それが本当に正しいのかどうかを、自分で考えるってことですね!
minamin
実はね、この課題(性格の総合的考察)を『補強する作業』をしてもらえると、エントリーシートの自己PRの下準備ができるんだけど、一緒にやってみる??
学生さん
やりますとも~!!
学生さん
ぜひ教えて下さい!!!

ということで、今回、最初の課題を提示したいと思います!

(1)こちらより課題のワークシートダウンロードします。
(2)「外向性」「情緒安定性」「誠実性(勤勉性)」「協調性」「開放性(好奇心の強さ)」にあてはまるエピソードをできるだけたくさん列挙して下さい。
自己分析 第9回で課題を既にやっている方も、今回改めて課題を行いましょう。以前の課題では列挙しなかった新たなエピソードをできるだけ多くあげてみて下さい。
(3)幼少期から現在に至るエピソードを書いて頂いて構いませんが、大学時代のエピソードをできるだけたくさんあげてみると、エントリーシートに活用しやすいと思います!
(4)最後に、ワークシート右端の欄に5つのモノサシごとに列挙したエピソードの数」を記入したら、完成になります!!
*「自己ギャップ感」はエントリーシートの材料になりづらい概念であるため、今回の課題では除外いたします。

【ワークシート】ビッグファイブのエピソードを発掘しよう.pdf

学生さん
できました~!
私は、意外にも開放性のエピソードが一番多かったです!!
学生さん
私も、意外な結果でした!
何気に外向性のエピソードが一番多かったです!!
minamin
どう?、診断結果をうのみにするだけじゃ、気づかなかったことでしょ?!
学生さん
確かに~、ホントそうですよね!!
学生さん
けど・・・、ビッグファイブの5つのモノサシで「とらえきれていない」個性や特徴があるかもしれないじゃないですか?
そういう時って、いったいどうやって自己分析をすればいいんですか??

そうですよね、そう考えて当然ですよね・・・。

けれども、大丈夫です!
安心して下さい!!
そういう時は、「新たな肯定的特徴の発見という自己分析を行って頂くと、あなたの持つ「個性」や「魅力」を上手くとらえられるのではないかと考えます。
当ブログでは、自己分析 第10回で解説済みですが、以下、ダイジェストで紹介してきますね♪

新たな肯定的特徴を発見しよう!

これは、ビッグファイブにはない心のモノサシを使って、自分の長所や強みを発見していく自己分析になります。
言わば、6つ目、7つ目の新たな心のモノサシを使って、ビッグファイブでは明らかになっていなかった性格的好ましさを発見していくのです!

この自己分析をされる時は、自分の肯定的特徴を単に列挙していくだけでなく、その特徴を持っている「理由」や「根拠」となるエピソードも記述されると、エントリーシートに活用しやすいのではないかと考えます。
自己分析 第10回で既に課題をやられた方も、エントリーシート作成前にもう一度、課題に取り組んでみられることをオススメしたいと思います。

(1)ビッグファイブプラスの診断結果に記述されていない新たな肯定的特徴(性格的好ましさ・良さや魅力・特長など)がないかどうかを考え、ワークシートに記入を行っていきましょう。
(2)肯定的特徴をあげたら、必ずその理由や根拠となる事実やエピソードも列挙してみましょう。
学生さん
これ、昔やりましたよね~!
確か、私には「チアリーディング力」と「いいね力」があるっていう自己分析結果でしたよね!!
minamin
そうだったわよね~!
この自己分析課題は、ビッグファイブプラスにはない長所や強みにあたる概念を新たに作り出してしまうってことが大きな特徴なの!!
学生さん
このやり方だと、性格のとらえ方の「幅」が、ぐ~んと広がりますよね♪
minamin
あなたは自分の新たな魅力、何か発見できたかな?
学生さん
わっ、私ですか・・・、
「かげながらサポート力」と「めげない力」です!!
minamin
とってもいいじゃないの!
どちらも、エントリーシートで使えると思うわ!!
学生さん
「ビッグファイブ」に「新たな肯定的特徴の発見」か・・・、
これでも十分なんですけど、他に自分のウリを知る別の方法ってないんですか??

では、自己分析 第10回でも取り上げた別の自己分析の方法を、ダイジェストで紹介しますね。

あなたの「弱み」を「強み」に変化させよう!

リフレーミングという言葉をお聞きになったことがあるでしょうか?

リフレーミングとは、「発想を転換して、自分自身を違った角度から見てみること」を指します。
自己分析をすると、どうしても自分の欠点や短所に目がいきがちですが、リフレーミングを行うことで、短所の裏にある長所に気づいたりプラス思考で物事を捉え直すことができると考えられています。
リフレーミングのやり方については、下記をご参照下さい(自己分析 第10回)。

(1)自己イメージを探る質問紙に回答します。
(2)質問紙で「3」「4」に〇を付けた箇所があれば、こちらのシートに基づきリフレーミングを行います。
シート左側の欄には「短所と思っているところ」、右側の欄には「リフレーミングした言葉の例」が書かれていますので、右側の欄で自分に当てはまるものがあれば、〇で囲んでいって下さい。
*「自己分析 第10回」で課題を既におやりの方は、これらの作業をスキップして下さい。

ここまでよろしかったでしょうか?
課題が終わったら、リフレーミングされた言葉のうち、自分のウリになるのは何かを考え、その「理由」や「根拠」となるエピソードを考えてみましょう。
これをこの記事2つめの課題としてみたいと思います。

(1))こちらよりワークシートダウンロードします。
(2)リフレーミングを行ったシートで〇を付けた言葉をワークシートに書き出していって下さい
(3)最後に書き出した言葉の理由や根拠となるエピソードを記入して頂ければ、完成になります!

【ワークシート】リフレーミングのエピソードを発掘しよう.pdf

学生さん
すご~い!
これをやれば、弱点も長所になるんですね!!
学生さん
そうなのよ~、私はこれをやって、いい女になったの!!
学生さん
説得力あります!!
だって、あんなステキな彼氏さんがいるんですもんね💛💛
minamin
エントリーシートって、長所だけでなく弱点を問われる項目があったり、短所にふれながら長所を述べる書き方をする人もいると思うから、リフレーミングはとっても参考になるやり方なんじゃないかなぁ・・・
学生さん
んん???
minamin
どうしたの?
学生さん
エントリーシートって、自分の短所を聞かれることもあるってことなんですか??
minamin
そうなのよ!
「自分のことが正しくとらえられているか」を問う項目として、短所や弱みを尋ねる質問が設定されることがよくあるとされるわ!!
学生さん
ふ~ん、そうだったんだ!
学生さん
けど、聞かれてもいないのに短所を述べる必要って、ないですよね?
だって自分が不利になるじゃないですか??

おっしゃる通りです。
エントリーシートの自己PRの字数が短い場合(200字以下)、項目の中に長所と短所を入れてしまうと、内容が「ぼやけて」しまうため、そういう場合は、長所のみに絞って書けばよいのではないでしょうか?

ただし、自己PRの字数がある程度多い場合は、あえて「短所」にふれることも有効な戦略となってきます
この点を以下、解説させて頂きますね!

一面提示と両面提示

minamin
ねぇ、例の気になる男子さんとお近づきになったら、どういうふうに付き合っていきたいの?
学生さん
想像しただけで、ヤバすぎて、クラクラしてきそうです💛💛
そうですねぇ、女性として見てもらえるよう、最大限、自分のよい部分を見せていくんじゃないですかねぇ・・
学生さん
セオリー的にはそうだよね~!
私もそうだったし💛💛
minamin
けどね、社会心理学という学問によると、あえて『弱点』を見せた方が、長所や強みがより「際立ちやすい」とされているの♪
学生さん
え~っ!
そんな摩訶不思議なことがあるんですか?
詳細、教えて下さい!!

はい、解説しますね♪
まず、『一面提示』と『両面提示』という言葉を解説いたします。

一面提示・・・自分の「長所」だけをアピールすること
両面提示・・・自分の「長所」と「短所」の両方をアピールすること

では一面提示と両面提示の具体例を説明させて頂きます。
下記の[A]と[B]の文章、どちらの方が説得力を感じますでしょうか?

[A]このスマホは、画像がとってもキレイです!(一面提示)
[B]このスマホは、少々、値が張ります。けれども、その分、画像がとってもキレイなんです!両面提示)

おそらく、[B]の方が説得力があるのではないかと思います。
[B]では、長所(画像がキレイ)だけでなく、短所に触れています。
このことにより、情報の「客観性」が生まれているのです。

また自分が不利になる「短所」にふれることで、「この情報を述べている人は、信頼できる人だ、誠実な人だ」という印象も与えることも期待できるでしょう。

両面提示が説得力がある理由、ご理解頂けましたでしょうか?

学生さん
なるほど~、
ってことは、一面提示よりも両面提示を用いた方が、よりよく自分をアピールできるんですね!
minamin
そうなのよ~!、
さらに付け加えると、重要なのは、情報を提示する際の「順番」にあるとされてるの!!
例えばなんだけど、あなただったら、エントリーシートで、以下のどっちの書き方をするかしら??
(a) まず「長所」を述べ → 次に「短所」を述べる
(b) まず「短所」を述べ → 次に「長所」を述べる
学生さん
う~ん、これは難しいわね・・・
学生さん
どっちにも違いがないように思えるんだけど・・・
学生さん
よ~し、じゃあ、(b)でお願いします!
minamin
ファイナルアンサー
学生さん
ファイナルアンサーでお願いします!
minamin
・・・、正解!!!
学生さん
やったぁ!(大喜び)

実は、(b)の「短所」→「長所」の順番で文章を構成した方が説得力が高まります!
これは、心理学で言うところの『知覚的コントラスト』という原理が関わっています。

知覚的コントラストとは、二つの異なる内容の情報(例;長所と短所)を順々に提示する場合、二番目の情報が一番目の情報よりも、「『実際以上に』異なっている」と認知されることを指します。

分かりやすく言うと、(a)の「長所」→「短所」という順番で情報を提示すると、「短所」が実際以上に悪い内容であるかのように受け取られてしまうのです。
一方、(b)の「短所」→「長所」の順番で情報を提示すると、さっきと逆で、「長所」が実際以上に好ましい内容であるかのように受け取られてしまうのです。

順序効果と呼んだりもします!

複数の情報を提示する場合は、その提示順序次第で相手の受け取り方がガラッと変わってしまいます。
そういう時には、好ましくない情報(短所)→好ましい情報(長所)の順番で伝えた方が、相手に与える印象はグッと良くなると言えるでしょう。

学生さん
これ、恋愛でも使えそうですよね!
まず「料理ができないこと」をアピールして、その後で「けれどもその分、優しい」ことをアピールすればいいんですよね!!
minamin
まぁ、そういうことね(苦笑)
学生さん
問題は、両面提示のテクをエントリーシートや面接にどのように活かせばよいのかってことですよね!
学生さん
そうよね!!
両面提示の活用法、具体的に教えて下さい!!!

では、読者のみなさんに2つのバリエーションを伝授したいと思います!

【短所をリフレーミングした言葉を使い、自己PRを行う方法】

➀協調性に自信がない場合
自分の短所は、「マイペース過ぎる」ことだと思います。
しかし友人達は、私のことを「独自性がある」(自分の世界を持っている)と評価してくれています。
➁劣等感が強い場合
自分の短所は、自分に厳しく、謙虚になり過ぎるところかもしれません。
しかし何事も現状に満足せず、向上心を持って取り組める方だと思います。

青字・・・短所
赤字・・・リフレーミングされた言葉

【短所をリフレーミングして自己PRをしつつも、短所の問題点を改善していきたいと思っていることを伝える方法】

③消極的な場合
「私は落ち着いた性格だと思いますが、友人からは『消極的』と言われることもあります。
今後職業人になったらそれでは通用しないこともあるでしょうから、何事にもチャレンジ精神を持って取り組み、落ち着きと粘り強さを活かして成果をあげたいと思っています」

青字・・・短所
赤字・・・リフレーミングされた言葉
緑字
・・・問題点を克服し、なりたいと思っている性格

minamin
①と②は、分かりやすいんじゃないかしら?
学生さん
これなら、私にでもできそうです!
学生さん
ちなみに③なんですけど・・・?
minamin
これはエグいわよね!
かなりの高等テクよね!!
学生さん
えっとぉ・・・、
最初で長所中盤で短所、そして最後に長所を持ってくるという構成ですよね?
minamin
長所のあとで短所を入れることで、短所が実際よりも「悪い」ように感じられるわよね!!
けどね、その後で長所に触れることで、最後の長所がさらに、さらに「良い」ように感じられるってカラクリなの!!!
学生さん
アゲて、サゲて、もう一度アゲることで、最後の長所を際立たせているんですね!!!
学生さん
なるほど~、
①②③のテク、ぜひ活用したいと思います!!!

ここまでは、当ブログ「自己分析」で行った課題を活用して、自分の長所や強みを明確化していく方法を解説させて頂きました。

最後に、新たなアプローチとして、インターネットで定評のある自己分析の『診断ツール』を用いて、さらなる長所や強みを発見していく方法を紹介したいと思います。

診断ツールを活用しよう!

学生さん
えっと、確か、自己分析のはじめは「診断ツールに頼らない方がいい!」ってことでしたよね?
minamin
そうなのよ~!
のっけから診断ツールに頼っちゃうと、本当の自分を見失ってしまうおそれがあるからね!!
学生さん
ただし、サブ的に使うのであれば、診断ツールもアリってことなんですね!!
minamin
そうよね!
ある程度自己分析が進んだら、それを補強したり、別の視点を取り入れたりする意味で使うのであれば、有用なんじゃないかなぁ・・・
学生さん
あっ、思い出した!!
以前リクナビグッドポイント診断をやりましたよね!!!

そうです、覚えていて頂き、有難うございます!
自己分析 第10回で紹介しました『リクナビグッドポイント診断』
ご存知でない方や、まだ診断を受けていない方もいらっしゃると思いますので、改めて説明させて頂きますね。

リクナビグッドポイント診断

©リクナビNEXT(株式会社リクルートキャリア)

『リクナビグッドポイント診断』は、リクナビNEXT[㈱リクルートキャリア]が提供する自己分析ツールになります。
こちらのサイトは、質問に答えることで、18の特性からあなたの強み5つを的確に教えてくれます(↓)。

あなたの強み、5つ教えます!

診断結果のサンプルは、下記をご覧下さい。

リクナビグッドポイント診断・診断結果の一例.pdf

質問項目数が全部で293個とかなり多めで、回答には30分程度の時間を要します。
ただし、スマホからアクセスできますので、通学途中やアルバイトの休み時間に気軽に受検できると思います♪

では『リクナビグッドポイント診断』を用いて、簡単な課題に取り組んでみたいと思います。

(1)こちらより課題のワークシートをダウロードします。
(2)『リクナビグッドポイント診断』のサイトにアクセスし、検査を受検します(受検には、無料の会員登録が必要です)。
(3)診断結果が出たら、判定された5つの特性に合致するエピソードを、できるだけたくさん列挙してみて下さい。

【ワークシート】リクナビGP診断のエピソードを発掘しよう!.pdf

ここで大切なことは、「診断結果をうのみにしない」ことです。
「これは本当に自分の特性なのだろうか?」と批判的な視点を持ちながら、診断結果に向き合って下さい。

特性を表すエピソードが思い浮かばなければ、無理にひねり出す必要はありません。
できる範囲で構いませんので、ぜひ気楽に課題に取り組まれて欲しいと思います。

次に、新たなアプローチとして、「業務適性」や「ビジネス能力」が分かる2つの診断ツールを紹介したいと思います。

キミスカ適性検査

©キミスカ(株式会社グローアップ)

『キミスカ適性検査』は、キミスカ[㈱グローアップ]が提供する適性診断ツールになります。
先述の「ビッグファイブプラス」では性格特性しか分かりませんでしたが、キミスカ適性検査では、あなたの持つ能力特性を様々な角度から評価してくれます

★キミスカ適性検査で分かること
 1.性格の傾向
 2.意欲の傾向
 3.思考力の傾向
 4.ストレス耐性
 5.価値観の傾向
 6.職務適性
 7.戦闘力
 8.(参考資料)虚偽回答の傾向
 9.(まとめ)人物像及び人材活用に関するコメント

検査結果のサンプルは、下記をご覧下さい。

キミスカ適性検査・検査結果の一例.pdf

質問項目数は150個と、この手の診断ツールにしては少なめなのもうれしい限りです。
15~20分程度で回答することができると思います♪

学生さん
すご~い!
こんなに色んなことがわかるんですね!!
学生さん
9のまとめ(人物像及び人材活用に関するコメント)がいいですよね!
エントリーシートに活用できそうだよね!!
minamin
結構よくできた診断ツールよね!
けど、ここでも診断結果を真に受けず・・・
学生さん
結果を「疑う」姿勢を持つこと、ですよね!!
minamin
その通り!!
その上で、自分にしっくりくると思える結果があれば、そのエピソードを発掘していけば、エントリーシートの材料になるんじゃないかなぁ・・・
学生さん
先生、『キミスカ適性診断』、早速やってみたいです!!!

了解しました!
では、今回の課題として、早速やってみることにしましょう!!

(1)こちらより課題のワークシートダウンロードします。
(2)「キミスカ」にアクセスし、無料の会員登録を行います(既に登録済みの人は、このステップはとばして下さい)。
(2)登録後、自己PRと画像を公開します。
(3)メニューバーから「適性検査」を選び、検査を受検して下さい。

【ワークシート】キミスカ適性検査のエピソードを発掘しよう!.pdf

(3)については、下の図をご覧頂ければ分かりやすいと思います。

適性検査は一度しか受験できません。
回答に誤りがっても訂正はできませんので、注意して回答していって下さいね。

(4)回答結果の吟味を行います。回答結果をプリントアウトし、「自分に当てはまる」と思う箇所にマーカーを入れていきます。
(5)最後に、課題のワークシートに「自分に当てはまる」特性をよりよく表すエピソードを、できるだけたくさん列挙して下さい。

『キミスカ適性検査』の検査項目や結果の見方を詳しく知りたい方は、下記の公式サイトをご覧頂くことをオススメいたします!

AnalyzeU+(アナライズユープラス)

©OfferBox(i-plug)

『AnalyzeU+』は、OfferBox[㈱i-plug]が提供する適性診断ツールになります。
学生さんの人気が高いサイトですので、一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?

『AnalyzeU+』は、社会で働いていく上で求められる力を251の設問から6タイプ25項目で診断します(回答所要時間・約30分)。
社会で働いていく上で求められる力を大きく2つ(社会⼈基礎力、次世代リーダー力)に分類し、適性診断結果を基にあなたのポテンシャルを判定してくれる内容になっています。

学生さん
さっきのキミスカ適性検査とは、かなり毛並みが異なりますね~!
minamin
ホントそうよね!
AnalyzeU+は、「社会人基礎力」と「次世代リーダー力」が判定できるのが大きなウリになってるの!!
特に「社会人基礎力」は、エントリーシートや面接対策でとっても役に立つ概念じゃないかなぁ・・・
学生さん
えっとぉ、「社会人基礎力」って、社会人として必要な能力やスキルってことですか?
学生さん
初耳だよね!!
先生、詳しく教えて下さい!!!

了解しました。
読者のみなさんにぜひ覚えて頂きたい言葉の一つですので、まず社会人基礎力」を、次に「次世代リーダー力」を解説いたしますね♪

社会人基礎力とは

社会人基礎力とは、経済産業省が2006年から提唱している概念になります。
【前に踏み出す力】【考え抜く力】【チームで働く力】の3つの能力とそれらを構成する12の能力要素から成り立っています
いずれも新社会人として働く上で必須となる能力やスキルであると位置づけられています(↓)。

社会人基礎力の概念図
【前に踏み出す力】
一歩前に踏み出し、失敗しても粘り強く取り組む力を表します。
実社会では、指示待ちにならず、一人称で物事を捉え、自ら行動できることが求められています。
【考え抜く力】
疑問を持ち、考え抜く力を表します。
実社会では、論理的に答えを出すのみならず、自ら課題提起し、解決のためのシナリオを描く、自律的な思考力が求められています。
【チームで働く力】
多様な人々とともに、目標に向けて協力する力を表します。
企業では、グループ内で単に協調するだけでなく、多様な人々とつながり、協働していくことが求められています。

『AnalyzeU+』では、【チームで働く力】に含まれる<ストレスコントロール能力>を除く11の能力要素をあなたがどの程度持っているかを判定し、結果を偏差値で表示してくれます!!

次世代リーダー力

加えて、『AnalyzeU+』では、「次世代リーダー力」も判定することができます。
これは、「社会人基礎力」よりも一段階上にある「高度な能力」と位置づけられています(AnalyzeU+独自の概念になります)。

様々な業界・業種で活躍する社会人たちが共通して持っている能力とされ、【やり続ける力】【周囲を牽引する力】【⾼め合う力】の3つの能力とそれを構成する14の能力要素から成り立っています(↓)。

次世代リーダー力の概念図

「社会人基礎力」同様、質問項目に回答すると、あなたの「次世代リーダー力」(【やり続ける力】【周囲を牽引する力】【⾼め合う力】)が判定され、結果が偏差値で表示されます!!
『AnalyzeU+』の診断結果のサンプルは、下記をご覧下さいませ。

AnayzeU+・診断結果の一例.pdf

学生さん
そっか!、「社会人基礎力」は就活生に求める基本的な能力を持っているか、「次世代リーダー力」は、将来、組織や事業を担う可能性を持っているかが分かるってことですよね!!
minamin
そういうことね!
「社会人基礎力」という力の上に、「次世代リーダー力」っていう応用的能力が積みあがっているようなイメージかなぁ・・・
学生さん
ぶっちゃけ、「社会人基礎力」と「次世代リーダー力」、どっちが大事ですか?
minamin
もちろん、両方あればそれにこしたことはないけど、まずは「社会人基礎力」よね!
新卒の採用選考自体が、志願者の「社会人基礎力」を見ているとも言いかえられるから、この診断結果の内容をエントリーシートに上手く使うと、よりよく自分をアピールできるかもしれないわね!!
学生さん
例えば、総合職で、将来の幹部候補を採用しようとしているってケースだと、「次世代リーダー力」の方をアピールしてもいいんですか?
minamin
もちろん!!
そういった感じで、企業ごとに2つの能力のどちらをプッシュするかを使い分けても、効果的だと思うわよ!!
学生さん
なるほど、いずれにせよ、AnalyzeU+、これは「やってみるべし!」ですよね♪
学生さん
AnalyzeU+の活用の仕方、ぜひ教えて下さい!!!

では、早速、課題としてやってみることにしましょう!

(1)こちらより課題のワークシートダウンロードします。
(2)OfferBoxにアクセスし、無料会員登録とプロフィールの入力を行います。
(3)(2)が終わったら、マイページ右側のサイドメニュー「適性診断」からAnalyzeU+を受検して下さい。

上記(3)については、下の図をご覧頂くと分かりやすいと思います。

(4)診断結果が出たら、結果の吟味を行います。フィードバックシートで偏差値が高かった項目を抽出し、マーカーを入れて下さい。
またフィードバックシート各ページの末尾にある【あなたの強み】を読み、「自分にしっくり当てはまる」と思われる箇所にマーカーを入れて下さい。
(5)最後にマーカーを入れた箇所をよりよく表す(裏付ける)エピソードを列挙していって下さい!!
学生さん
先生、質問です!
(4)の後半に書かれている【あなたの強み】なんですけど・・・?
minamin
あっ、これね!
これは、診断結果を踏まえてのワンポイントアドバイスが書かれているの!!
ビッグファイブプラスキミスカの適性検査にも似たような箇所があったわよね♪
学生さん
えっと、私の場合、【あなたの強み】だけでなく、【あなたの弱み】も書かれていたんですけど・・・
minamin
今回の課題は、差し当たり【あなたの強み】だけを使いましょうか?
もちろん、両方よく読んでほしいんだけどね・・・
学生さん
例えばなんですけど、あえて【あなたの弱み】に着目して、そこからリバース(リフレーミング)してみるってのもアリですか?
minamin
アリよ、大アリよ!!
その発想力、流石だわ!!!
学生さん
ありがと〜ございます。

上記の学生さんのように、自分の「弱み」を反転し、「弱み」を「強み」に変えた上で、それに裏付けるエピソードを書いて頂いても構いません。
エピソードは、各能力特性を端的に表す具体的な内容が好ましいと思います。
先述の通り、大学時代のエピソードをなるべく多く盛り込むよう、工夫されて下さい。

自分のウリを決めるのは、自分自身!

学生さん
終わった~!!!
学生さん
かなり充実の内容になったよね!!
学生さん
えっと、今回やったのは、以下の①~⑥の自己分析と、それに対応するエピソードの列挙でよかったですよね!
①ビッグファイブテスト
②新たな肯定的特徴の発見
③短所を長所に変えるリフレーミング
④リクナビグッドポイント診断
⑤キミスカ適性検査
⑥AnalyzeU+
minamin
そうよね!
長時間、よく頑張ったわ!!
学生さん
これだけエントリーシートのネタ(材料)があれば、いくらでも寿司が握れますよね💛
学生さん
う~ん、逆に難しくなりました・・・
minamin
えっ、どうしたの?
学生さん
①~⑥の自己分析があるじゃないですか?
いったいどれが正しいのかと・・・
minamin
そうよね・・・、
①~⑥で診断結果が異なるとしたら、それはあなたのココロ(特性)の異なる側面をとらえているってことじゃないかなぁ・・・
学生さん
それぞれがそれなりに「正しい」ってことですか??
minamin
そういうことよね・・・、
けどね、その中からどれをエントリーシートでプッシュするかを決めるのは、あなた自身ってことなのよ!!
学生さん
わ、わたし・・・ですか?
minamin
そう、自分のウリを最終的に決めるのは自分自身なの!!
検査やテストが決めることではないわ!!!
学生さん
そっか、そうだったんだ・・・
minamin
エントリーシートでは、持ち球(材料)の中から、自分が一番自信があるボールを「ど真ん中」に投げ込んで!!
これが就活の『王道』だから!!!
学生さん
なるほど~、自信がわいてきました!!
これでエントリーシート、バッチリ作成できそうです!!!

よかったです!

まずは自信を持つこと!!

エントリーシートを作成する上では、この点が最も重要になってきます。

今回の課題(➀ビッグファイブテスト、➁新たな肯定的特徴の発見、③リフレーミング、④リクナビグッドポイント診断、⑤キミスカ適性検査、⑥AnalyzeU+)で得られたあなたの長所や強み、それに付随するエピソードを「企業ごとに」使い分けてもよいかもしれません。

例えば、明るい雰囲気のアパレル大手企業には①で得られた『外向性』を、公共性の高いインフラ系企業には④の「5.価値観の傾向」で得られた『公益志向』を、アクティブな働きぶりが重視されるベンチャー系企業では⑥の『前に踏み出す力』(主体性、働きかけ力、実行力)を用いても効果的かと思われます。

持ち球(材料やネタ)が多いと、それだけエントリーシートにバリエーションを持たせることができます。
企業ごとにエントリーシートの内容をフレキシブルに変化させることは、少し「高度なテクニック」になりますが、ここまでお読み頂いた読者のみなさんであれば、きっとそれができると思います!!

エントリーシートは、企業への『恋文』になります。

どうすれば、その企業に「自分の良さ」を伝えることができるのか?
どうすれば、「自分の良さ」を効果的に表現することができるのか?

これらの点をじっくり考えて、長所や強みの『主軸』となる項目を選んでほしいと思います。

次回は、今回得られた長所・強みとそれに関連したエピソードを使って、実際にエントリーシートを作成する方法を紹介したいと思います。
最後までお読み頂き、本当に有難うございました。

まとめ

エントリーシートの設問は、A『自己PRに関する項目』B『志望動機に関する項目』に大別されています。特に決まりはありませんが、A→B」の順番で作成すると、効率的に作業を進められると思います!
自分の長所・強みを知るためには、自己分析が必要です。種々の性格検査や診断ツールを紹介しましたが、大切なことは、検査結果や診断結果を「疑う」姿勢を持つことになります。結果をうのみにせず、批判的精神で自分の特性や特徴を探っていきましょう!
自分の長所・強みとセットで用いられるのが、長所・強みに関連した「エピソード」になります。エピソードは、長所・強みの「理由」や「根拠」となる大切な役割を果たします。エピソード次第で説得力は大きく変わりますので、長所・強みをよりよく表す内容をチョイスしましょう!

>> 05.『自己PR』の「長所、強み」を作成しよう!
<< 03.エントリーシートの『構成と設問』を理解しよう!


*リクナビグッドポイント診断、キミスカ適性診断、AnlayzeU+の著作権は、当該サービスを提供する各サイトの運営会社に帰属します。
*当ブログで紹介した各検査の受検方法、診断項目や診断内容は、2020年7月現在のものになります。運営会社の都合により、上記の内容が変更になることがあります。受検に際しては、各サイトで最新の情報をご確認頂きますよう、お願い申し上げます。